詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
あなたに恋をしました
毎日毎日あなたを想い眠れません
タバコを吸ってます
はじめはともかく今は手放せません
昨晩深酒しました
あなたの気持ちが分からなくて自棄になりました
体に悪いものほど
はまって辞められませんね
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『私にとって』
またね
手を振るキミ
またね
手を振るアタシ
後姿を見送った
名残惜しそうにキミが振り返る
この瞬間から次会うまで
アタシの遠距離恋愛
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『長いメール』
想いの数だけしたためました
毎日 毎日
おはよう 行ってらっしゃい
おやすみなさい また明日
味気なくない?
長い長いメール
普段言えないこと
言わないこと
想いの数だけしたためたメール
明日の朝には倍にして返信する事
約束してね
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『高速道路』
鍵が声を出した
想いがした
秋桜が綺麗に咲く丘の上
二人の休日に行った日から走らせてない
今から走って何時間後に着くのか
考える時間よりずっと早く
エンジンが火を吹いた
君が誉めてくれて間もなく
会社の歯車に成り下がり
遠いところまで付き合わせたっけ
真夜中の高速は
想いの他車が多い
明日は会社をズル休みして
君を枕に眠ろうか
真夜中の高速の現実からの逃走劇
走りに走って君の元
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『離陸前』
館内には手続きを促すアナウンスが
耳障りに響く
二人には流れる時間を止める術が無いから
もう
わたしを手荷物として連れて行って
心の中で想って笑って
涙を見せまいとするのが
精一杯
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『プラットホーム』
時刻表の前で立ち尽くした
黙りこんで
うつむいて
君が乗る予定だった電車は
何時間も前に駅を出て
いったい何本見過ごせば
言えない言葉を切り出せるんだろうか
握り締めた切符の角が食い込む
潤んだ瞳が無言で責めたてる
行くなよ
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『夜中3時』
いつもいつも気付いたら夜中の3時
長電話が毎日の日課になって
季節が一つ変わった
充電が本当にできてるのかと思うくらい
熱を持つ携帯電話
壊れるほど毎日握り締めて
声を一つ一つ貪ってた
いつもいつも
本当は迷ってる
いつ戻るのか分からない?
まだ好きで居られる?
他にいい人出来た?
信じて待つだけでいいのか
答えを下さい