細い細い指に銀色の輝きを満たすあなたはそれを空にかざして輝きを楽しんでいていつまでも微笑んでいて不意に涙を流して声に出さず唇だけ動かしてありがとうを言ったね指輪一つであなたを縛る気はないけれど出来るものならその指輪のようにあなたの傍にずっと居たいんだよ
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