「この店に居るよ」とのメールの内容だけを頼りに二人の待つ喫茶店へ足を早める僕が居た 残業帰りに疲れた足を引きずってただひたすら歩を進める僕が居た 誰かに会う日はいつも急ぎ足の勇み足の僕恋愛もこんな感じで前に進めばいいのに と、頭の中をよぎらせた想いが僕の足を鈍らせた あの子に対しては重い足かせの想い時間がないから急がないと二人は帰ってしまうだろうな
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