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野上 道弥の部屋


[88] 27時
詩人:野上 道弥 [投票][編集]

27時

真夜中の非常識な時間の電話

酔っ払いかと想い

無視を決め込む



暫くして

再び鳴る呼出音

受話器の向うの君の涙声



どうした



3回聞いて

答えが無い



受話器を置いて

車の鍵を乱暴に掴み取り

暗闇を照らし出す



自分だけの法廷速度で30分

信号なんて足枷はぶっちぎる



今日もまた

闇夜の密会が始まる

そんな毎日

2003/05/17 (Sat)

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