連休が終わりいつもの生活に戻りいつものように庭に佇む。傷んだ葉や増えすぎたものを取り咲いた花を愛しく思い小さな蕾を待ち遠しく思う。かけがえのない時間が流れていく。けれどこうした時間が永遠に続かないことに気づいている。ともに住み始めたヒバの木ほどにも。どこでもなく今、この場所で。だからこそかけがえのない時間。
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