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中村真生子の部屋


[238] 地球(ふるさと)の歌
詩人:中村真生子 [投票][編集]


風のない雨の朝。

川面に落ちた雨粒たちの

丸くて小さな波紋が

なめらかな水面に響きあう。

青海波の模様となって…。

やがて

川に潜った雨粒たちは

中から真珠を拾いあげ

水の上へと放り投げる。

落ちるたびに一つずつ…。

そうして

川と雨は

オルゴールの楽譜となって

流れてゆく。

奏でているのは

地球(ふるさと)の歌。



2012/09/30 (Sun)

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