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中村真生子の部屋


[26] 平成の大遷宮
詩人:中村真生子 [投票][得票][編集]

幾重にも幾重にも檜皮を重ね

出雲大社の御本殿の

180坪もある大屋根が葺かれる。

その数約32万枚

両側では約64万枚。

重ねられた檜皮の

軒先の厚さは約1mにもなる。

屋根下地には

木材が縦横に何層にも重ねられ

さらに檜皮で覆われるその姿は

まるで樹木を再現するかのごとく。

神様のお住まいにふさわしい

最高に美しく

この上なく荘厳な樹木を…。

ゆえに重ねられた檜皮の隙間に

巣を作る鳥がいるのもうなずける。

2012/02/25 (Sat)

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