| 詩人:こちこ | [投票][編集] |
源から空を震わし
風が強く吹いてきた
私の心を
ガサツかせ
町を我が物のように
吹き 走り抜けていく
穏やかではない風に
私の心は
ガサツく
このような吹き飛んでいけるような
勇気がない
地を見てこの道は
楽園には続かないと知る
風に心はなけれど
自由があるならば
私なぜ風にならないのか
人のままでいて
歩き
疲れるを繰り返す
自分の生きる意味がないなら
いっそ風に全てを
売り渡したい
どうか
どうか
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私の中に降り続く
嵐のような雨
横殴りに
私の顔を打つ
もっと降ってほしい
私の卑しい涙が
わからなくなるように
もっと降れと
願っている
青空が照らす
乾いた眼は
もう何も見えていないのか
ちゃんと見通せているのか
誰かの答えを
嵐のような雨が
ざんざんとやまない
風が強く吹き
私は身震いをした
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裏腹なのです
生きていたいと思えない時
苦しみを感じる時
他に生きていると感じる時が
あるでしょうか
生きる苦しみと悲しみ
そして
砂つぶのような喜びです
涙は流すのがいい
命は洗い流せばいい
汗がかくのがいい
腐った心を清めるのがいい
人は命を持ちます
与えられました
どんな人生であろうと
何が待っていようと
病気になったり
治ったり
子供から大人へ
変化したり
時は命をなぞっていく
線を引く
引いて引いて
いつか消えるまで
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君が見ている世界は
決して嘘はつかないよ
頑張ったことは
自分にかえってくる
傷ついたことは
自分の財産
誰かを傷つけたことは
自分の不名誉
そうでしょう
分かっているよね
分かっているなら大丈夫
もう、顔をあげよう
否定しなくても
全ては君を歓迎しているよ
少しずつで大丈夫
歩けるペースでいいよ
したいことは何?
分かりたいことは何?
生きていきたい気持ちは
ちゃんとあるかな?
泣くのも 笑うのも
悩むのも 怒るのも
恋をするのも 家族を作るのも
自分を見るのも 人を見るのも
君が人として生きている証拠
命を生きている証拠だよ
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叶わなくとも
いくつもの夢を数えて
生きていきたい
いろんなものを夢見て
過ごしたい
例えば行ったことのない
世界や
知らないこと
わからないこと
まだ見つかっていない星
出来ることはちっぽけで
毎日が精一杯でも
瞬間に心が奪われ
夢につながる
綺麗な風景と花
確かめることのできない風
冷たい川の水
緑が爽やかな朝の竹の音
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晴れの日も
曇る日も
或る線がいつも
世界に流れている
糸のように
水のように
一本また一本と
繋がるようで
バラバラなようで
不思議な規則を正しく
進んでいく
乗っかって
自分の命を乗せて
誰かの涙を乗せて
ともに行く
いつか辿り着く
豊かな明日へ
色とりどりの
人生に
一本の線に込めた夢
叶わぬ夢か
まだわからない
何もまだわからないんだね
| 詩人:こちこ | [投票][編集] |
何が得意 何が不得意
全部ができなきゃなんて嘘
決められているの?
誰が決めているの?
完璧になれって言う人に言おう
そんな人いません
失敗しちゃいけない仕事
失敗もあるよ
誰かのせい?
自分のせい?
うまく行った仕事
それもあるよ
誰のおかげ?自分?
みんな同じでないのに
考えてることは違うのに
テストの答えは一つだった
じゃあそれは
間違ってたんじゃないの?
いろんな気持ち
言えない気持ち
言いたい心
流して歌って
表してごらんよ
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泣いていい 辛いなら
果てるまで 泣いていい
気持ちがなくなるほど
空っぽになるほど
辛いんだと全身で
泣いていい 我慢しないで
人目きにせず 泣いていい
それで死なずに済むのなら
生きていられるのならば
誰だって 辛い 泣きたい
全部出したい時がある
人間だから
生きてる意味はなくても
戦ってる
あなたは人間
泣けるのは
人です
| 詩人:こちこ | [投票][編集] |
もう一度太陽が見たい
もう見れないと思っていた
あのヒカル太陽
また見たいと思っていた
心から
もう駄目だと思って
泣いて地面を睨んで
そして見上げて涙で滲んで
空が見えず
また見たい
あの時の太陽
全てを照らしてくれる
影をなくしていく
母の陽のような
ぬくもりが知りたかった
私は怖がりたくない
もう一度見つけたいんだ
自分を見つけるための
自分の体と影と
ぬくもり 命と
同化するような球体
回って巡る
私の中で
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私の心の中で
育っていくもの
赤い花と 青い草
緑の石と
流れていく河のような愛情
育つもので
私の憎しみや悲しみはすっかり
覆われて
暖かく光を発して溶けてしまったんだ
心にはどうしてこんなに
真実を伝える装置があって
それをどうして人は
使えるようになったのかな
ロボットではない私たち
育つ私たち
ちゃんと動く足に
血が通っています