詩人:こちこ | [投票][編集] |
迷いついた 道の奥 赤いトリ 翼のばし
こちらを見つめていたという
ストーリーはそこまでで
見当たらないのは 人の心だ
赤い羽散らばる 白い地の上
絨毯を行く 使用人は何を思うの?
日本に生まれた 赤いトリ
外のことは知らなくて
飛んでいきたく なりゃせんか
雲の中は暖かい
そんな夢を見た朝に
夜まで踊れる身体なら
赤いトリを捕まえて
抱きしめ壊してしまえばいいか
愛し合うのが怖いのか
恋し合うのが嫌なのか
針を刺し合う トリ同士
私とあなた 出会うまま
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涙の海を渡ります
冷たい素足で
一歩ずつ
渡り終えても
難しい
風が私を欺くでしょう
苦しい私は
楽しい私
いつかは夢がかないましょう
涙の海は広いけど
日が満遍なく当たり
そのうちに小さくなっていく
子供が遊んでいた
あの海岸の砂
波に乗った
若者たちの、心
どうして生きている
どうして生かされている
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この冬 特に 寒くて
私は 不安の帽子をかぶっていました
泣きじゃくる 顔は 子供みたいで
何故 消えてはくれない いつまでも
強く生きようと 人に合わせ
いつも強くなくて ボロボロになる
笑っていいのか 喋っていいのか
私は何なのか 空に問いかけたくなる
あなたは寒い冬に
何を考えていますか
私は情けなく立ち止まり
立派な顔もしてません
神様 心の中の冬は
どうしたら自分で抱えられますか
どうしたら人に打ち明けて
楽になれるのですか
ずっと泣きつかれるのは
もうやめにしたい
誰かに泣きつけない私は
学んでも学んでも人並みになれない
神の意地悪に付き合わされて
冬を感じて
冬を見ています
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あなたの右手に
触れられない
どうしてこんなにさみしいか
寒さとぬくもり
全然違う
人のぬくもり
さらに違う
フラフラした気持ち
好きですあなたが
仲良くしていたい
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たくさんのものが溢れている
見失いそうな道がある
私の前に
ものがあるのに不安で
掴めない何かを恐れている
何がそんなに
心が求めているものはわからない
音が聴こえてくる
確かに聴こえてくると思うのに
微かすぎて響いてこない
大切なのは
きっと人だろう
人の体温 命 地球
星 海 空 そして大地
そう分かっている
でも分かっていないから不安になる
考えることをやめてみよう
何もないところに幸せがあるのに
気づかないなんて馬鹿みたいじゃないかな
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あなたのプレゼント
それはものじゃない
心だね
クリスマスに彩る街
赤や緑に眩しくなる
心まで染まる勢いです
ざわつく季節に
私は気づく
あなたの心に
気づけなくてごめんね
雨が冷たくて 雪みたい
サンタクロースは ニコニコしているのかな
I hope happy world
I hope peace world
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聞きたかった声
でも眠るよ
きっと夢に出てくる声
わたしを安堵させる
魔法
聞けなくて でも
思い出そうって
グッと苦しくなる
これが恋なんだね
花弁が舞うような
気分とそうでない気分
心が忙しく動く
もう動かないと思っていた心
ちゃんと動いていて
生きているって思えた
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心の中に靄がある
綺麗な雨の粒子が見える
流れていき
空気を冷たくしている
わからないことがある
寂しい気持ちがある
それはわかってる
粒が空気を洗う
いいことなのだ
それはいいことなのだけれど
私は臆病だから
本当に臆病だから
晴れても曇っても
わからなくても
変わらない底の底の底
漂う水の中になり
粒子になる自分を想像する
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クリスマスの前
あなたにもらえたプレゼント
決して大きい袋でもない
決して特別でもなかったよ
でも私たちにとって
この写真たての中に
どんな笑顔を入れて
どんな素敵な場所に飾って
この先ずっと人を癒すプレゼントになり
みんなの物になる
私だけのものじゃなくて
そうなるのが一番
嬉しいことだよ
私だけのものじゃなくて
そうなるのが一番嬉しいことだよ
ありがとう あなたの気持ち
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心にポカリ空いた穴
白いタオルが涙に濡れて
電車はまだ来なかった
待てども待てども
くる気配はない
涙枯れても
心はまだ泣いていた
駅は寒々しかった
ポッカリ空いた心の
貴方を探していた
疲れて貴方の夢を見た
どんな夢かは忘れたけれど
まだ覚えていた
心に貴方はいた
一人考えて 悩んだとき
貴方は一緒に考えてくれた
貴方がいないと
ポッカリと心に穴が空く
いつかはうめこまれて満たされる
その時を期待している