詩人:康介 | [投票][編集] |
あなたをもう二度と傷つけない人になりたい
もしあなたを傷つけてしまったとしても
その傷の痛みをふたりで分かち合えるようになりたい
もしあなたが誰かに傷つけられたとしたのなら
それに一番に気づけるのは自分でありたい
あなたが涙したとき
あなたが寂しいと感じたとき
さりげなくあなたの傍にいる そんな存在に僕はなりたい
詩人:康介 | [投票][編集] |
さみしい
さみしい
そう言って涙を流した君は
とても素直で
とても美しかった
自分だけが世界に取り残されたと勘違いしていた僕にとってその涙は
少しだけ 傷にしみて痛かった
詩人:康介 | [投票][編集] |
引き留めないと決めた
追いかけないと決めた
あなたの背中がそれを望んでないとわかったから
体は私のもとに戻ったとしても
心は取り戻せないから
憧れていたあなたの背中
遠くに行ってしまうあなたの背中
さよならじゃない
また いつか
慰めなんかじゃない
追いかけるんじゃない
私は私の道をゆくの
だから
いつか きっと
詩人:康介 | [投票][編集] |
あなたの泣きそうになりながら笑う その笑顔はいつも
誰かを思いやるあなたの優しさなんだね
自分以外の誰であろうと傷つけないように
優しく笑ってくれているんだね
そんなあなたの笑顔みるたび僕 胸が千切れそうになる
泣いて 抱きしめたくなる
あなたを傷つけてしまった後悔と
あなたをそんな気持ちにさせてしまった後悔とが入り混じって
あなたに 他の誰よりも優しく接していきたいと思う
あなたが涙こらえて笑ってくれた分
あなたが心の中で 泣いていた分
誰よりも 優しいあなたのために
詩人:康介 | [投票][編集] |
みんな みんな 怖れてる
変わってしまうことを
昨日までは確かにあったものが
今日 なくなってしまってることに気づくのを
今日ある確かなものが
明日 消えてしまうかもしれないということを
変わっていく 毎日を怖れ
今ある幸せを見逃し
人は 生きてゆく
詩人:康介 | [投票][編集] |
疑うなんて誰にでもできること
だから 君には信じてほしいと思う
バカと呼ばれようとも
単純と言われようとも
信じてあげられる人になってほしい
それはきっと 誰かの力になるはずだから
詩人:康介 | [投票][編集] |
二十二年という長い月日
あなたはたくさん苦しんだ
風呂に入るのもはばかられ
毎日 油のような薬をぬったくり
服はすぐ血まみれ
顔色も悪く
床に皮膚が剥がれ落ち
あなたは毎晩呻き声をあげる
わたしはあなたに何もしてあげられなかった
あなたはわたしに
苦しみを分かちあうことも
あなたの前で泣くことも
許してはくれなかった
でも あなたはつよかった
この二十二年 生きるだけでも大変だったでしょう
あなたはもうわたしの元にはおらず
社会の中に飛び出してしまった
そのぼろぼろの体で 必死に 必死に闘っている
わたしにはその背中を見守ることしかできないのです