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康介の部屋  〜 投稿順表示 〜


[105] 親愛なる先生へ(裏)
詩人:康介 [投票][編集]

ねぇ 先生
どうして僕が
たった6歳上のあなたを
先生って呼び続けたかわかりますか?
情けないけど僕はあなたの名を呼ぶことが
とても照れくさくて
いつも『先生』のまま

ねぇ 先生
先生に報告することがあるのです
先生との一番最初の約束ちゃんと守りましたよ
僕 今年高校卒業したんです
停学も補習も留年も一度もしないで
無事大学生になれました
どこの大学だと思いますか?
先生の通ってた大学
先生には会えないけれど
先生の軌跡を辿ればきっと
先生を感じることができるから

ねぇ 先生
今何を想っていますか?
いつものように笑顔でいてくれていますか?
思い出に残るあなたの笑顔が
僕を今も支えています
いつも笑っていてくれることを願う
心だけでも僕のそばで

2007/03/14 (Wed)

[106] 
詩人:康介 [投票][編集]

血液のように体全体にひろがって
幸福感と昂揚感がすべてを満たす
確かめなくたってわかる
あの人が傍にくればすぐにわかってしまう

どこにいても 
あの人の気配だけは必ず

どんなときだって
あの人の気配だけは必ず


こんな特別な力を持っているのは

私を魅了している あの人だろうか

あの人に恋している 私だろうか

2007/03/31 (Sat)

[107] しあわせの定義
詩人:康介 [投票][編集]

他の何にでも定義があるように

幸せにも定義があったらいいのに

今ある状況が幸せかどうかもわからない

こんな僕はきっと贅沢者だ

2007/04/15 (Sun)

[108] 僕はここに立ったまま
詩人:康介 [投票][編集]

ずっと一緒
そうやって唱えれば
思い出だって
記憶だって
約束だって
色褪せることはないと
永遠は存在すると
信じてた

でも
変わっていくことが
生きていくことなら
なんて
なんて残酷な優しさだろう

どうして
人も想いも縛れないんだろう
生きるとはなんて残酷だろう
なんて苦しいのだろう
なんて悲しいのだろう
なんて寂しいのだろう

それでも唱え続ける僕は
なんて愚かなのだろう

2007/04/28 (Sat)

[109] 母さんとやら
詩人:康介 [投票][編集]

なぁ 母さんとやら
一度もあなたに向かってそんな風に呼んだことはなかったけれど
ひとつだけ ききたいことがある
僕を産んで 後悔してませんか?
産まなきゃよかったと思いませんでしたか?


僕はさ あなたがいなくてもそんなに寂しくはなかったんだ
でも
一度でもいい
一度でもあなたに名前で呼んで欲しかったんだ

嘘でもいい
本心じゃなくてもいいから
産んでよかった 生きてくれてよかった
そう 言って欲しかった

生まれてよかった
そう思える自分になりたい

写真に残るあなたの笑顔をみる度に思うんだ
あなたが命を賭してくれた分 僕は生きようって

母さん
僕を産んでくれてありがとう

2007/05/21 (Mon)

[112] Why are you here?
詩人:康介 [投票][編集]

褒めてほしかったわけではなくて

𠮟ってほしかったわけでもなくて


ただ 認めてほしかったんだ

僕が 僕であることを

2008/04/15 (Tue)

[113] あなたの存在
詩人:康介 [投票][編集]

「好き」だとか

「愛しい」だとか

はたまた「愛」だとか

そんな言葉じゃ言い表せない

僕の 生きる理由だったよ

2007/12/10 (Mon)

[114] BIRTHDAY
詩人:康介 [投票][編集]

父からのハッピーバースデイ

義母からのハッピーバースデイ

兄からのハッピーバースデイ

姉からのハッピーバースデイ

義兄からのハッピーバースデイ

友達からのハッピーバースデイ

先輩からのハッピーバースデイ

恩師からのハッピーバースデイ


直接やメールや電話や手紙で伝えられる今日は

僕にとってバースデイでしかなくて

今日はあの人の命日だから

ハッピーじゃねんだ

ハッピーにはなれないんだ

うまく笑えないよ 楽しめないよ

ありがとうって言いたいのに

ありがとうとは言えないんだ

2008/02/20 (Wed)

[115] ヤサシイヒト
詩人:康介 [投票][編集]

あなたが僕のことを優しい人だと感じるのなら

それはあなたが優しい人だから

僕を優しい人だと感じるのだと思いまふ

2008/04/08 (Tue)

[116] スノウガール。
詩人:康介 [投票][編集]

自分はいつもいつも加害者だと
自分はいつもいつも悪者だと
それがどうしたと彼女は言った

部屋は吹雪で揺れて
僕はストーブに火をつけたくて
でも彼女が融けてしまうから
スイッチを押す手を引っ込めた

自分はいつもいつも邪魔者だと
自分はいつもいつも迷惑者だと
それでもいいと彼女は言った

僕は何を言いばいいのかわからなくて
彼女を抱きしめたくて仕方なかったけど
熱をもつ僕は彼女に触れることすら許されなくて
抱きしめるべき手を引っ込めた

自分はいつもいつも嫌われるけど
自分はいつもいつもそれに耐えてきたけど
君にだけは嫌われたくないと彼女は言った

熱と寒さに震える僕を
彼女は優しく抱きしめた
涙を流すように少しずつ
彼女の存在は融けて消えていった

僕は消えた彼女を掬おうと
冷たい水溜り手を伸ばして
その濡れた掌で冬の空を抱きしめたんだ

2008/07/06 (Sun)
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