| 詩人:露草 | [投票][編集] |
喜びを歌おう
悲しみの言の葉を散らせるよりも
歓喜を芽吹かせ風になびこう
季節を連れて行く雨が残した大空の入り口
そのひとしずくに自分を映し歩き出そう
友待つ雪も風となり
老いたる風の後を継ぐ
今この風にのせて歌いだそう
この春一番にのせて
大きな大きな
喜びを
| 詩人:露草 | [投票][編集] |
詩っていったいなんだろう
いくつか書いてみたけど
ふと思った
自分の心象を描くことらしいけど
正直イマイチみえてこない
比喩とかでひねった表現すればいいのかな
むずかしい言葉いっぱいつかえばいいのかな
よくわかんないや
世間を嘆いて風刺してる詩をよく見かけるけど
そんなの書けるほどわたしは頭良くないな
やさしい詩とかもたまに見かけるけど
そんなの書けるほどわたしはきれいなひとじゃないな
思ったことをそのまま書き殴ってれば
いつか詩ってものが書けるようになるかもな
| 詩人:露草 | [投票][編集] |
自分の詩を読み返したら
なにか違うと思った
詩ってゆうのは心のスケッチだって宮沢賢治もいっていた
わたしが勝手に師と仰ぐひとにもそう言われた
これは詩というより日記だな
しかもすっごい飾ってる
ひとに気に入られようとしてる
そう思ったから
消しゴムひとつ手に取った
| 詩人:露草 | [投票][編集] |
わたしはやっぱり雨が好き
晴れもけっこう好きだけど
わたしはやっぱり雨が好き
こんどふったら見てみなよ
空には黒くてもくもくのオブラート
そこからながれる無数の雫
あたり一面みずだらけ
雨になでられ樹々たちが
さーさーさーさー歌ってる
草も負けじとしゃわしゃわと
トタン屋根のバスドラム
変なビートをきざんでる
五体投地のアマガエル
ずっぺたずっぺた行進中
いったいどこにいくのかな
なめくじぬたぬた
塩かけろ
道路に映る赤信号
青になると
消されちゃう
タイヤがつくる
乱暴な噴水
わたしはるんるん外に出る
傘さしゆらゆら流れてく
はなうたまじりに流れてく
はたからみたら変質者
空気はひえてもこころは弾む
雫といっしょに弾け飛ぶ
やっぱりわたしは
雨が好き
| 詩人:露草 | [投票][編集] |
鏡のむこうで愛想よくわらってるひとと
鏡のまえにいる眉をひそめ下唇をかみ締めてるひとは
違うひとだけどおなじひと
どっちもわたし
あなたが知っているわたしと
わたしがしっているわたし
どっちもおなじひとじゃない
けれどどっちもわたし
あなたにウソはついていないけれど
あなたがしっているのは
ホントのわたしじゃない
どうにか伝えたいけれど
言葉にできないホントのわたし
無声の慟哭ひびけども
あなたに届かないホントのわたし
必死に絞ったこの声も
かすれて風に消えていく
むなしくひびくはおのまとぺ
ほおをなぞるは想いの雫
となりにいるのは秋の風