詩人:羅憂里 | [投票][編集] |
あの夜 お母さんが放った言葉が
私の心を容赦なく突き刺して
私の心から
血が噴き出した
生まれて初めて知った
言葉は本当に凶器になるんだと
生まれて初めて知った
あの痛み、苦しみ、恐怖、慟哭
泣いた
喘いだ
震えた
藻掻いた
叫んだ
生まれて初めて知った
心から血が噴き出す感覚
気付いた
それほど君が大切なんだ
気付いた
私は、簡単に殺されるかもしれない
あの夜から、何日経った?
心の傷は、まだ完全には癒えてなく
油断するとまた、ぐにゃりと穿って出血しそうだ
君とキスするときだって
めいっぱい君の胸に押し付けるけど
あの言葉を思い出すと
寂しくて、悲しくて、怖くて
そんなことを忘れさせてくれるように
君はいつでも私を救ってくれるけど
私の心を優しく撫でてくれるけど
お母さんに言われた呪いの言葉
君には怖くて言ってないけど
その呪いを解いてよ
私とずっと一緒にいて、
あの夜は悪い夢だったんだよって
安心させてほしいの
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君は花だ 君は可憐だ
そんなに哀しい言葉を吐かないでよ
美しくないよ 醜くもないけど
私には、君は、とても可憐に
美しく、映るよ、見えるよ
だから、大丈夫
そんなに自分を嫌わなくて
ちゃんと、隠せているから
上手にできてるから
もったいないよ
うらやましいよ
ダメだよ、そんな哀しい顔しちゃ
可愛い子は、楽しく生きればいいんだ
泣くのは自由だけどね
可憐な君を、今日も羨ましく思うよ
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せんちめんたー
せんちめんたー
ことばに音はありません
とだえることなく
かわることなく
わたしのこころにひびく
せんちめんたー
せんちめんたー
せんちめんたー
ことばに色はありません
あふれることなく
かれることなく
あなたのこころをそめる
せんちめんたー
せんちめんたーつらいんだよ
なみだのあじをおぼえてる
せんちめんたーしにたいこころを
けしてくれよ せんちめんたー
かのうなかぎり だれにもさしずされずに
わたしはいきるだけだよ
だれかのことばをおそれて
とまっていたら おわってしまうと
おもわないかい、せんちめんたー
せんちめんたーせんちめんたー
はじめのことばをおしえてよ
せんちめんたーせんちめんたー
ほんとの心をおしえてくれよ
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寂しくなんかないよ と 涙を流しながら 呟いた 独りぼっちの部屋で 笑った
手に持った何かのイメージで 自分を真っ向から貫いた 力なく倒れこんで 笑った
静かな音を聴いて 耳を強く塞いで 五月蝿い五月蝿いと叫んだ 無音空間に吸い込まれるだけの自分の声を聞いて 笑った
誰かを思い出そうとして 記憶が空っぽなのに気付いた 自分の名を宙に書いて 嬉しくて 笑った
でたらめな歌を口ずさんで 何が何だかわからなくなった 怖くなって 笑った
疲れて 寒くなって 涙は乾いて 意識が飛ぶ寸前に 何かが見えた たくさんの 人がいた 騒がしい声が 聴こえた 無性に滑稽に思えて 目を閉じて 笑った
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なんの理由もなく囚われる私の
喘ぐ心の恥ずかしい音を気持ち良く思った
酷くしてほしくて 欲しくて 君の手
想い描くだけで、ほら、涎が
私の悪い癖
狂気を飼い慣らしてしまう
どんな痛みも
君の醜い姿も
甘受して すべて 自分のものにして
満足するけどまだ足りないの
壊して 染めて ほしくて 欲しくて 君の色
好きなように 好きなだけ 好きだから
異常な自分になって、受け入れることが
心地良くて 溢れるほど 安心して 涙が出るほど
しがみついて
離したくない
私の愛をあげる
詩人:羅憂里 | [投票][編集] |
もう眠いのに
どうしても言葉にして記して置きたくなることってある
時々ものすごく死にたくなる
人間にうんざりして
馬鹿馬鹿しく思えて
とても滑稽で残酷で
世の中に心底絶望するんだ
あとは、自分が大嫌いになる
自分の何もかも、否定できてしまう
自信を無くすのは簡単だったって
前にも書いたきがする
魅力なんて何も無い
生きてる価値なんて、あるわけ無いんです
そして、そして、
人間が、好きなのだ、どうしようもなく
私は、人間が好きだ
人間を信じたい
心を解り合えるって
それはそれは温かな
幸せな、優しい、世界だって
人間ひとりひとりは、みんな
こんな感情持ってるって
馬鹿げてて、汚くて、陰鬱な
そんなのも全部含めて、人間を愛してるって
私は、人間が、好きだ、って
そういう人間でありたいと、すがっているのだ
人間を、憎むと同時に
全て赦して、愛する人間に
なりたいのかもしれない
全部、全部、受け入れましょうと
それで私は
唐突に、涙を流す
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朝起きたら、ファーストキスを奪われてた
夢の中で、私は懐かしいあのひととキスした
実に三年ぶりの再会で、猛烈に好きだったことを思い出した
するとそのひとが私に向かって
屈託のない笑顔で手を広げるもんだから
私も思わず笑顔になって、手を広げた
少しだけ戸惑って、抱き合ったんだ
ああ、久しぶりだった
素晴らしく嬉しい気持ちだった
恋愛を超えた何か、とてもとても、まさに私が欲していた何かが
二人の間にあった気がして
そして、おそるおそる、キスした
触れるだけのキスだった
どうしようもなく、ただ嬉しかった
くすぐったく、飛び跳ねるような、幸せだった
ずーっとずーっと、逢ってなかったひとなのに
ずーっとずーっと、一緒にいたように
ずーっと前から、三年前から、好き合っていたように
それはぴったりと、とても心地良かった
ふんわりしてた、安心感があった
これが、ファーストキスで、よかった
それにしても、不思議なことがあるもんだ。
また、逢いたくなった。たぶん無理だけどね。
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最近ですね、この世の中に絶望して仕方がないのです。
嘘つきばっかり。
こんなんじゃ、政治も何も、うまくいくはずないだろう?
この膨大な数の人間が生きてるってだけで、もう終わってんだよ。
自己保身、利己的、自己中心、適当、欲望、綺麗事、本音と建前
それでいて、みんなはみんな、被害者なんだろう?
死にたいって思わないか
哀しみを見ないフリができるものなのか?
ありふれた歌詞に救われるのか?
冗談だろう
人類は滅べばいいと、思わないなんて。
それは、そうだね、自分も死ぬことになるだろうね。
でもさ、生きているの辛いじゃない
そろそろ耐え難い、現代が耐え難いんだよ
私だけなのか?私が適応できていないだけなのか?
今日も暗い気分で、ニュースなんて聞きたくないよ!!!
知るかよ、勝手に生きやがって、嘘つきめ、なにが人間だ、なにが人生だ、人類はもう一度滅べ!!!!!
そんなことを思いながら、また今日も大人しく登校するわけだが
こんな思いを、隠してるのは、ほんとうは、みんな、みんな、
この満員電車に乗っている人みんな、おんなじことだったりするのだろうか。
人間は、どうしようもなく嘘つきで、偽るのが上手いから、
私にはその真偽が、いまだわからないのだけどさ。
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これは何だろう、いま私の胸にある空っぽは。
私はいま、好きな人がいない。それが原因だろう。
さむいさむいつめたい冬の季節、雪なんか降っちゃって
ロマンチックね。残念、春はまだこないのです。
私は寂しく、チョコレート舐める。
自分の体温で溶かしたチョコレート。
口を埋める甘い甘いどろどろの液体。
私はまだ、キスを知らない。キスは、もっと素敵なものかしら?
ぼんやりと、あるひとが、思い浮かばれては、消える。
きっと、あの子は、いまごろ
彼女の手作りチョコレート。