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羅憂里の部屋


[92] ファーストキス
詩人:羅憂里 [投票][得票][編集]


朝起きたら、ファーストキスを奪われてた
夢の中で、私は懐かしいあのひととキスした
実に三年ぶりの再会で、猛烈に好きだったことを思い出した
するとそのひとが私に向かって
屈託のない笑顔で手を広げるもんだから
私も思わず笑顔になって、手を広げた
少しだけ戸惑って、抱き合ったんだ
ああ、久しぶりだった
素晴らしく嬉しい気持ちだった
恋愛を超えた何か、とてもとても、まさに私が欲していた何かが
二人の間にあった気がして
そして、おそるおそる、キスした
触れるだけのキスだった
どうしようもなく、ただ嬉しかった
くすぐったく、飛び跳ねるような、幸せだった

ずーっとずーっと、逢ってなかったひとなのに
ずーっとずーっと、一緒にいたように
ずーっと前から、三年前から、好き合っていたように

それはぴったりと、とても心地良かった
ふんわりしてた、安心感があった
これが、ファーストキスで、よかった


それにしても、不思議なことがあるもんだ。
また、逢いたくなった。たぶん無理だけどね。

2014/02/11 (Tue)

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