詩人:くいな | [投票][編集] |
逆境という名の終点
幸せだった日々が終わる場所
いつまでも
乗っていたいのに
いくら頼んでも
強制下車
幸せ列車は
思い出だけを残して
車庫に入る
それを見送る僕は
ただひとり途方に暮れる
鳥のさえずり
流れる雲
すべては進んでいるのに
自分だけが止まっている
いつになれば
次の列車は
来るのだろうか
僕に
次の列車に
乗る勇気は
あるのだろうか
そしてまた
ひとり途方に暮れる
詩人:くいな | [投票][編集] |
ただ君だけなんだ
ただ君だけ
でも
君には愛する人がいて
その瞳に僕が映る事はない
無邪気な笑顔に輝く物には
誰かの愛が染み込んでいるんだろ?
それでも
ただ君だけ
ただ君だけなんだと
叶わぬ願いであっても
……と
想いだけが先走り
自分を見失っていた
何を希望にこの想いは
君を追いかけていたのだろう
見失う事なんてない
鏡を見れば僕はここに
もう
幻想の旅路に
終わりを告げよう
わずかでも
夢を見させてくれて
本当にありがとう
05/08/09〜05/12/18
詩人:くいな | [投票][編集] |
人はひとりでは生きていけない
正解だけど
真実ではない
何人と愛し合っても
人間はいつでも
闇の中でひとり孤独
だから
不安だったり
悲しかったり
闇の中
寒くて寂しいから
誰かの暖かい光を求める
家族
恋人
友達
真っ直ぐ過ぎる光で
傷付け合う事もあるけれど
それだけは
掛け替えのない
光
詩人:くいな | [投票][編集] |
人の心
限り無い闇に包まれた光
人は暗い闇から生まれる
闇は
『憎しみ』
『怒り』
『悲しみ』
『痛み』
といった【冷たさ】を
持ち合わす無限の虚無
だからこそ
人の『喜び』は眩く貴い
闇の中
寒くて寂しいから
別の誰かの光を求める
光り方は人それぞれで
共感できなくて傷付け合う事も悲しい程たくさん
だけど
僕達を取り巻く闇の部分だけは
すべての人間が共感し
慰め合える
人は
同じ闇に生まれ
同じ闇に生き
同じ闇に消えてゆく運命にあるのだから
詩人:くいな | [投票][編集] |
何も変わっちゃいない
子供の頃と
今まで何してきたの?
今すぐにでも自分を変えたい
それでも時間はゆっくり流れる
無情なほどに…
この先…
この先オレはどうなるんだろ…
活きる事がこんなに辛い事だとは思わなかった…
詩人:くいな | [投票][編集] |
夢を忘れる時はありませんか?
信念だと思っていても、
遅い時間の流れの中で、
情熱が曖昧になって、
自分が不安になる
でも完全に忘れる事はないよね
小さなきっかけで情熱は再び溢れ出す
それがホンモノ
このねがい
いつか必ずかなえてみせる!!
詩人:くいな | [投票][編集] |
すべての生き物にたった一つ与えられる権利
みんながひとつ持ってる物
それは日々生まれ、消えてゆく
それはか細く、もろい光
【今】ここにない命も
【今】生きているあなたの中では輝いているよ
オレもあなたもいつか死ぬ
誰かの中で輝いていられるのなら
安心して今を生きてゆける
精一杯今を輝いてゆける
詩人:くいな | [投票][編集] |
色んな事にチャレンジしようと生きてきた。
でも、気がついてみたら、やらなければならない事が溢れてきて、首が回らなくなった。
それからずっと、やる事なす事すべて中途半端で曖昧なまま時間は過ぎていく…
なんとかしようともがく程に絡まった糸は硬く結ばれ、ほどく事が不可能になっていく…
いっその事、この糸を切ってゼロからやり直したいと何度も思った。
でも、こんなオレでも手助けしてくれる友達がいる。
ヤケになって糸を引っ張るのではなく、絡まった糸をゆっくり時間をかけてほどいていこう。
詩人:くいな | [投票][編集] |
持ち切れないほど望みを抱えて歩いてきた
数えきれないほど逆境にただ耐えてきた
「疲れたかい?」
その手を広げてみなよ
大事に抱えた“何か”を捨てて
両手に翼がついてるじゃないか
そこは束縛のない世界
そいつはひとり羽ばたいた
そいつはひとり空で気付いた
「大事なモノって何だっけ?」
そいつはひとり地に降りた
“何か”を抱えて涙した
広げる事のできない翼
― 両手に抱えた勇気
失った自由
― 取り戻した夢
そいつはひとりまた歩く