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くいなの部屋


[1] 地を歩く
詩人:くいな [投票][得票][編集]

持ち切れないほど望みを抱えて歩いてきた
数えきれないほど逆境にただ耐えてきた
「疲れたかい?」
その手を広げてみなよ
大事に抱えた“何か”を捨てて
両手に翼がついてるじゃないか
そこは束縛のない世界

そいつはひとり羽ばたいた
そいつはひとり空で気付いた
「大事なモノって何だっけ?」

そいつはひとり地に降りた
“何か”を抱えて涙した
広げる事のできない翼
― 両手に抱えた勇気
失った自由
― 取り戻した夢

そいつはひとりまた歩く

2005/08/14 (Sun)

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