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くいなの部屋


[26] 翼が欲しいのかい
詩人:くいな [投票][得票][編集]

澄みきった青空を見上げ、
『自由な空を大きな翼で飛びたい』
と思っていた
すると
小さな雀が私に話しかけてきた


*僕には翼があるけれど

*僕には君のような手はないよ

*僕達は遠い昔に手を犠牲にして
*この翼を手に入れたのさ

*僕は君のような
*どんな夢でも掴み取れる
*その器用な手が欲しいよ


*自由に空を飛んでる様にみえるのかい?

*辛さや痛みを知らずに生きていける生き物なんていないよ



そう語ると彼は
大空へと羽ばたいていった



我に返ると
私は無限に広がる大地を
足をしっかり踏み締めて歩いていた

2007/02/04 (Sun)

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