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くいなの部屋


[37] “ボク”と俺
詩人:くいな [投票][得票][編集]

オレの中で眠り続けていた
小さな感情がついに眼を覚ました

少年時代に捨てたはずの、
大嫌いな“ボク”が

まだここにいたのか…


『もっとボクを見て!』
『もっとボクをかまって!』
『もっと甘えさせてよ!!!』


張り裂けそうな悲鳴
突き刺さる程の切ない叫び

“ボク”が耐えてきた分の
すべての感情に、
大人のふりをしてた俺の鎧は
吹き飛ばされちまった…


それでも俺は
“ボク”を懐に隠して

それでも俺は
薄い甲冑に身をかためて

戦わなきゃなんねぇんだ!!




うるせぇ!!
邪魔だ!!
黙ってろ!!!



どんなに叫んでも…
どんなにもがいても…
それでも“ボク”は…
それでも“ボク”は………



強くなりてぇよ………

2007/09/26 (Wed)

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