良い子なおてては何かを捕えて満足そうに僕の顔の前へ開くとそこには何もなくて指先がピクリと揺れ良い子なおててはソレを探しに宙をさまよう形ないもの色ないもの大きさすらわからないもしかすると大きく恐ろしいものもしかするととても素敵なものもしかすると砂粒のように捕えがたいものかもそれでも良い子なおてては探します探し当てなくてはいけない僕の大切な夢どうか幸せに通ずるよう願いをかけて良い子なおてては宙をまだ、さまよう
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