詩人:クジラ | [投票][編集] |
帰る場所がある
だからいつかは
終わってしまう
何も感じなくなるまで
胸の痛みと流した涙に
きちんと向き合えるようになるまで
そのときまでは
あなたに恋をしていよう
詩人:クジラ | [投票][編集] |
この先恋なんてできるのだろうか
失恋するといつもこの疑問にぶつかる
それでも気がつけばまた恋をして
誰かを思う眠れない夜がやってくる
今はまだ恋の間
誰もいない淋しさに浸るひととき
やがてくる眠れない夜のために
今は体力温存しとかないと
恋の間にしか味わえない
この虚しさを大切に
次の恋まで一休み
詩人:クジラ | [投票][編集] |
互いの思いだけが頼り
何度もすれ違った二人
今は確信に近いねがい
逢わずには終われない
この関係
後悔したくない
このままさよならしたくない
がっかりするかもしれない
がっかりさせるかもしれない
それでも逢わずにいられない
あなたに逢わずにはいられない
クリスマスに逢いましょう
目と目を合わせ話しましょう
抱えてきたたくさんの思い
言わずに閉じ込めた喜びや悲しみ
できるかぎり見せ合いましょう
ありがとうもごめんなさいも
逢えばきっと伝わるはず
クリスマスに逢いましょう
ここまで待った二人だもの
天の神様も微笑むでしょう
クリスマスに逢いましょう
クリスマスに逢いましょう
あなたに伝えたいことがあるのです
詩人:クジラ | [投票][編集] |
いくら泣いても
いくら吐いても
私本体は
なくならない
新しい私が
創られ続けているから
どれだけ悩んでも
どれだけ焦っても
私本体は
日々を生きている
道端の草花にも
幸せを見つけられたから
好きな人がいる
会いたい人がいる
幸や不幸は
そこについてくるオマケ
どれほど悲しくとも
どれほど苦しくとも
私本体は
生きられるだけ生きる
たまに味わう幸福が
生きる醍醐味だとわかったから
私はなくならない
詩人:クジラ | [投票][編集] |
またひとつ
恋が終わった
またひとつ
思い出が増えた
またひとつ
勉強になった
またひとつ
大人に近づいた
たくさん泣いても
泣かなくても
大好きだった分
大嫌いになっても
またひとつ
自分を知った
またひとつ
目標ができた
またひとつ
他人に感謝できた
またひとつ
生きててよかったと思えた
またひとつ
恋をしたくなった
詩人:クジラ | [投票][編集] |
めだかひとり
あわをプクリ
水槽にひとり
ゆらゆら映り
めだかひとり
昨日はふたり
仲間がプカリ
それから独り
めだかひとり
目玉がキラリ
思わずほろり
水中をくるり
めだかひとり
いまもひとり
仲間をおもい
泳ぐよひとり
会えてよかった
詩人:クジラ | [投票][編集] |
言葉がぐるぐると頭を巡り
目をつむればあなたの広い胸
戻れないと知った
始まってしまった
いつの間にか私は
恋の真ん中にいた
出会いにはかならず意味があるんだって
昔好きだった人が言ってたっけ
戻れないと知った
始まってしまった
いつの間にか私は
恋の真ん中にいた
ハッピーエンドじゃなくても
私の中に残るあなた
戻れなくていい
始まったのだから
あなたに出会えた意味
あなたに恋した私
恋の真ん中にいた
詩人:クジラ | [投票][編集] |
夜の悲しみに飲み込まれないように
眠ったふりでごまかすが
そんな小手先のディフェンスなど
あっという間に乗り越えられてしまう
夜の悲しみに抱きしめられたら
それ以上は動けない
心の中まで入り込み
ただ喘ぎ苦しむだけ
誰にも止められない
誰にも防げない
夜の悲しみは
ただ悲しいだけの夜
朝になるまでの
短い付き合いだから
いいよこのまま
私を満たしていればいい
詩人:クジラ | [投票][編集] |
丸二日外出しなかった身体
玄関を出たとたん太陽に一喝され
ドラキュラにでもなったかのよう
ああこのままとけてしまいたい
強い日差し
夏の名残
かげろうのような
私のミライ
夏は逝く
いつものこと
先のことなど
おかまいなしに
クラクラする頭を忘れずに
熱のこもった車に乗り込めば
クリスマスの七面鳥気分
ああこのまま食べられてしまえ
夏は逝く
いそいそと
私のことなど
おかまいなしに
知らぬそぶりで