詩人:与末居 | [投票][編集] |
この美しい夕暮れは
やがて夜がくることの証
いつまでも
美しい光があふれて
いてくれればいいのに
そうしたら世界は
もっともっと
やさしくなるだろうに
夕暮れは瞬間で終わり
長く暗い夜が
すぐにやってくる
夕暮れの輝きは
夜の恐ろしさから
人の気をそらすための
まやかしのよう
この美しさに
うっとりしていると
背後から忍び寄ってくる
夜の暗闇にふい打ちを
くらうことになる
それはたぶん
人のやさしさと同じ
美しく気持ちのいい
やさしさにごまかされ
裏切りという名の夜に
引きずり込まれてしまう
詩人:与末居 | [投票][編集] |
どうしてそうやって
すぐに人を疑うの
何もかも疑って
みんながみんな
自分に敵意を持ってる
なんて考えてたら
毎日がものすごく
窮屈になっちゃうよ
自意識過剰
被害妄想気味
とかって言うのよ
詩人:与末居 | [投票][編集] |
PTA会長の友人の父が学校で集まり
光り輝く校長ののおでこに
かとちゃんぺをやったらハゲヅラがずり落ち
そしたらドリフの皆さんが出てきて
高木ブーは雷様
リーダーの長さんがちょっとだけよ
志村けんは変なおじさん
加藤茶はヒゲダンス
それぞれ大爆笑ネタを披露するなか
中本工事はなぜか東村山音頭を踊っていたよ
友人の父が帰りに猫を飼いたくてペットショップに行ったら
1匹目は鈴を付けてこたつで丸くなっていて
2匹目はしっぽを振り振りニャンと鳴き
3匹目は喉を鳴らしながらネズミを追い掛け
4匹目は気紛れ屋でのんびりとミルクを飲んでいる
少ない小遣いで
4匹の猫を買って帰りました
詩人:与末居 | [投票][編集] |
それは確かな歩み
止める事など
出来はしない
命あってのイマ
これからの一歩
僅かながらの歩み
歩みを止めて
じっと見つめ
歩きだし始める
命尽き果てる時
そのトキまではね
詩人:与末居 | [投票][編集] |
記憶の断片繋ぎ
組み立てて完成する
それぞれの生き方
未完成のままの
1ピースだけ残った
人間という生き物
途中で放り出し
分からなくなったの
アナタという欠片