詩人:与末居 | [投票][編集] |
見捨てた訳じゃないのは分かってくれ。
自由に羽ばたく貴方を見てたくなった。
枷は、もう無いだろう。
鍵は、必要無いだろう。
気持ちだけを残したまま。
ごめん、さよなら、ありがとう、またね、ばいばい、じゃあね。
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ふってわいた存在が、通りすぎていってしまった。
差し上げたピアスの明細の文字が空しく指をなぞる。
寝台から見上げた顔は分からないまま、触れられなかった。
留め置かれた書籍のなかに挟まれた写真だけが、残された。
綴じられないままの文書があちこちに散らばり。
こぼれてあふれた器は、拾いきれないまま。
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【君】の中の私は、どう映っているのでしょう。
【悪】い事は言わないから、私を嫌ってくださいませんか。
【愛】さないでいてくれませんか。
私は……怖いのです。ええ、恐いのです。
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__と紡ぐはずだった軌跡。
■■は囚われ始めていた。
溺れに溺れた後には、__の幸せを求めて。
__のやることなすこと全てを、赦した。
結果的に、__は幸せを掴んだ。
■■はそれで幸せなのだから、と。
■■は、本当にそれで幸せなのかい?
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笑って送り出そう
笑顔で見送ろう
時間は有限なのだから
いつかきっとおそらく
また逢える日を願って
泣いてすがって引き留めたい
何処にも行くなと
此処に傍に居てくれと
願ってばかりじゃ駄目なんだ
伝えなきゃ伝わらなきゃ駄目なんだ
ごめんなさい
謝らないでくれ
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私の体は私だけのもの。そのはずだった。
私はまだ死んではいない。頭は大丈夫。意識はある。心臓も、しっかり動いてるのは分かる。
けれど、他のみんなが何を話し何を言っているのか、私には途切れ途切れにしか分からない。それだけではなく、私にはボンヤリとしか見えていない。
どんな姿になっているのか、自分では確認が出来ないのだ。
私は生きている。たぶんきっとおそらく。
reiwa2019(大幅に遅刻)
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「普通」って、なんじゃろな。
「普通」って、人それぞれじゃん。
あんたの「普通」は、私の「普通」じゃないし、
私の「普通」も、あんたの「普通」じゃない。
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むかし好きだった年下の男から、何かのキャンペーンのハガキが私に届いた
消えかかっていたから詳しくは知らないが、神奈川に住んでいるようだ。名前のところは空欄だった
私に宛てて書かれたものは、黒いペンでぐしゃぐしゃに修正したような箇所が所々に散らばっていた
温かくもなければ冷たくもない
なぜそのハガキが私宛てだと気づいたのかは、見覚えのある筆跡でだが、どのようにして私のところに届いたのか
それはまったくもって謎である
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くちびる滲んだ
危なげなしぐさに
さみしさに揺れながら
なぜヒトリでおどるの
訳ありなしぐさにおしえて
そらのひとみ
どんな狙いかたで
君は今したいのか知りたいのさ
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あぁ君は汚れ無き純情
心をかき乱してくる
あぁ君は誉れ高き天使
奥底に眠る鍵を今
繊細で
壊れやすそうな瞳に
今にも溶けて染まる
壊して狂わせて
いとおしくて
渦巻く欲望
打ち付けられる絶望
願いは届くか
思いは伝わるか