考えるより先に
体が反応してしまう

まるで　糸に操られる
マリオネットのように

でも　ダメなんだ

頭で心で拒んでみても
体が激しく求めてしまう

あの怪しく淫らな
麻薬みたいに

止められないんだ

どんなにか
辛かっただろう

誰も君を
責めたりはしないよ

何もかも失ったとしても
未来だけはまだ
残されている

君を未来につなぐ何かが

とても大事に思ってた人
互いになくてはならない
存在だった

なのに
何もしてやれなかった
目の前で
ただ見ていただけ

卑怯者と呼ばれても
仕方ないよね
ただ逃げたいだけさ

もっと早くに

こうすべきだったんだ

自分の存在を

罪だと感じた　あの夜に

ギターにまたがる
魔女のような格好で
隠微な体を武器に

今日も
男どもを惑わす

まるで
てのひらで
遊んでいるかのように

この世の中に
お金で買えないモノ
　なんて
あると思う？

あるよ　それは
『愛』っていうんだよ
　なんて
速答できたらいいよね

　ああ　神様


　　どうか


　　　どうか


　　　　どうか


　私のこの情けない
　　心臓の音が

　あの人の耳に
　　届きませんように

貴方に会うたびに
今まで知らなかった
自分の姿を知る

十数年間　培ってきた
“ワタシ”が

―――壊れていく
―――変化していく

普通の人間でいる為に
ココロを閉じた
これ以上傷つかぬ様に
誰も愛さずに
誰にも愛されずに
いったい何度裏切られ
踏みにじられて
きたのだろうか
お願い誰か　誰か来て

勝手にしてください
なんて言ってしまったら

それこそ
運命まかせ
他人まかせ