詩人:黒神仁 | [投票][編集] |
そんなに愛が欲しいの?
僕が抱いてるこの思いをキミは嘘だと言う。
それでもキミは僕から愛を求める。
空っぽなボクにキミは求める。
ボクが渡せるのはキミで満たされた偽りだけ。
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モノクロの凍てついた街。
僕は此処で何を求める?
求めるは色か。翼か。
そして振り返れば終わりしかないのか。
絶望の先に見えたのは寒すぎた青空。
その時ボクの背にはーーー
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何処までも汚れましょう。
人を騙し、
人を殺め、
何処までも汚れましょう。
この世界が
この世界である限り
何処までも汚れましょう。
醜さが増すほど
美しさが増すのなら
何処までも汚れましょう。
この世界が
全てだとでも言うのなら、
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どうしてキミはそんなに急く?
キミはまだ分かっていない。
まだ何も。
今キミが急くなら
これからキミが
これから知るコトに
どれだけの価値があると言うのだろうか。
キミは
キミだけは
ユメを捨てないで来て欲しいんだ。
ボク達は
ボクは
あまりにも
あまりにも急き過ぎたから。
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青き鳥は気付けば飛んでいたんだ。
青き鳥は永き年月をかけ飛んでいた。
青き鳥は遂にこの空の終わりに着いた。
前にはもはや何もない。
この先にはまだ先があるのだろうか。
それともこの体がもう使えなくなっただけなのか。
その目には何も映らない。
ただ空虚だけが。
そしてやがて青き鳥は、
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今ボクは何処に向かっているのか。
今自分が何処に居るのかさえ分からない。
ただ歩み続けていた。
それだけが唯一。
あては無く、帰りも無く、
夢中になって。
ボクは何処に帰りたいんだ?
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鏡をふと覗く。
輝いた自分を映す。
今の自分とはあまりに正反対で。
思わず笑ってしまいます。
輝いた自分は泣く。
その場を去った後考える。
今のは理想を映したのか。
それとも、
過去の自分か未来の自分を映したのかと。
ある日の
ちょっとだけ不思議な体験。
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目一杯歌わせてくれ。
目一杯泣かせてくれ。
誰か付き合ってくれ。
この最後になるかも知れない宴に。
キミみたいな機械ではなく機械みたいなキミに。
僕が僕で在るために。
目一杯歌わせてくれ!
目一杯泣かせてくれ!
誰か付き合ってくれ!
早く速く。
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テレビは何処までホントで何処までウソなの?
あまりにも都合よく作られた情報。
ねえ、ニュースとドラマの何処が違うの?
もしかしたら日本はもう腐ってしまったのか。
これが
これが
人類の生物の進化の求めているものか。
私は叫びたい。
この歓びを!
この哀しみを!
ただ叫びたい。
乾ききる前に早く!
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雨が降る。
雨が作った水たまり。
水たまりはとめどなく形を変え続ける。
雨が止む。
水たまりは光を映す。
雨がまた降る。
水たまりはまた形を変える。
雨が去る。
水たまりは淀み、光を映さない。
そして消える。
まるでなかったように。