詩人:黒神仁 | [投票][編集] |
私は感じない。
私は触れない。
私は知らない。
私は考えない。
そうすれば私は人間を辞めているだろう。
さて、私は人間を辞めたかったのではないでしょうか?
今抵抗するのは何ででしょう?
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誰も成し遂げられないものを
成し遂げようと夢見たあの日。
その夢はどうやら私には少しばかり
大きかったらしく私は
その夢に見合った人間になろうと
ただひたすらに駆けていた。
そしてある日奴は語りかけた。
「君はどうした?どうして君の瞳はそんなに冷たい色なのだ?」
ああ。なるほど。私はどうやら最もなりたくなかった『大人』とやらになっているらしい。
ああ。なるほど。こうやって私は私を失い大人になるのか。
あんなに恐れていたのに。
あんなに嫌っていたのに。
そう言われた私は笑う事しか出来ない。
私はまた夢をこの手に抱きたい。
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私達生物がこの世に息をしていることの方が
異常なのだろう。
そして私達人は生きる為に意識を持った。
更に異常なのだろう。
意識を持った故に私達は喘ぐ。
異常な生は私達を何処へ運びたいのか。
同じような日々を繰り返す中で私達は何をすればいい?
私は自由を手にしたいと強く願った。
しかし、自由は何処にあるのだ?
ああ!自由!君は私に何をさせたい!?
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私はどうした?
灼熱のように胸を熱くして理解を得ようとしたのだ。
私は分かったのではないか?
総てが思い通りになる筈がなく受け入れるものだと。
「私」は変わっていない。
変わったのは体だけか。
変わらないのは幼き心か。
月はあの頃と変わらず黄色い。
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今。
過去に手を伸ばしても空を掻くだけ。
未来の空を見つめても星の輝きに酔うだけ。
立ち止まって空を見上げれば空の青さを認めるだけ。
だから、もう少しこの大地を歩こう。
空は
回る
くるくると。
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結局何も変わっちゃ居なくて影法師を追っていたわたし。
カゲロウのような生命を感じても生を投げ出したくはない。
世界はあまりに
実にあまりに
理不尽だけど
わたしはもっとわがままに生きてるから。
だから微笑みを。
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希望を持たなければ人生に楽しみは無く。
希望を持てば人生の苦しみは増える。
苦しきは希望か。
寂しきは絶望か。
しかし人間が
大きな夢を抱き
叶える上での痛みに
この上なき幸せが眠ろう。
夢を捨てるな。
私が許さない。
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強くなりたかった。
ただひたすらに。
何事にも挫けずにいられる人になりたかった。
手に入れた強さは
ハリボテみたいに薄っぺらくて吹けば飛びそうさ。
僕はこの強さで何が変われた?
何を変えられる?
こんなにもこんなにも、僕は弱かったか。
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過去は良かったなんて言うけどさ。
本当は現実逃避してるだけだろう?
変わったのは周りじゃない君なんだ。
気付け。眼を前に向けろ。
現実をその幻以上にすりゃいいだろう?
気付け!少なくとも君には現実の僕がいる!