ホーム > 詩人の部屋 > 梅宮 蛍の部屋 > 崑崙で見たあの朝を憶えていますか

梅宮 蛍の部屋


[20] 崑崙で見たあの朝を憶えていますか
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

赤い龍の背に陽が昇る
鱗に弾かれ遍くを照らす頃
君は細く呼吸を始める

紺を纏った静寂から 黄金の朝へ 光を見出す

折々の草花が時を揃えて目覚め
木々は風に笑う

龍は西の空を悠々と渡り
後には一条の白い帯

ここは頂
遥か眼下には万の眠り
それもやがて 赤光に照らされ起きるだろう

赤い龍の笑う頃には きっと 僕の病も癒えるだろう

2020/04/16 (Thu)

前頁] [梅宮 蛍の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -