虫の音と風が部屋に滑り入るベッドに横になったまま見上げた窓の向こう下弦の月が逆しまに居る今日も何もなかった明日もきっと何もない満ちず欠けず 歳だけが過ぎるそんな日々もそう悪くはない風は幾分涼しくなった
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