死にたいと願い続けてまだ死ねない路地裏の犬は目脂をつけて白昼をそぞろ歩く容器に陽気器用に起用明日も明後日もきっと大地にしがみつく馬鹿馬鹿しいや生きたいと唱え続けてもう満腹路地裏の猫はアオと鳴いて真夜中を駆け抜ける捗々しいねメメント・モリも忘れちゃったよ
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