ホーム > 詩人の部屋 > さららの部屋 > 新たな時の鍵

さららの部屋


[176352] 新たな時の鍵
詩人:さらら [投票][編集]

 


小鹿 帰る 夕闇と
重なる


一番星


落とし無くしたもの

何だったのか


暗くなれば


月灯だけで探し過ごしたのか


見つかったのか


見つからなかったのか


どちらにしろ


ここまで来た


もう未来と呼べない

未来に来た

現在地点



朝焼け頃 消えた 星月


太陽 昇り


見つかったのは

落とし無くしたのもので無く

こころの中 鍵かけて

しめたままのその鍵


小鹿 大きくなり

走る姿に もうその過去の鍵

必要ないと報らされ


若葉と風のなか


新たな時の鍵

創る人たち













2012/05/17 (Thu)

前頁] [さららの部屋] [次頁]

- 詩人の部屋 -