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さららの部屋


[120] 摘むという事
詩人:さらら [投票][編集]

 


廊下に花が一輪
落ちていた



近くの壁には 花瓶が在る


その誰しもが歩く廊下に落ちた一輪の花を



そのまま放置してしまうか


花瓶に生けるかで



その一輪の花のその先は


決まってしまう



花を摘むか 摘まないか


摘まれた花が


水に生けられたか



誰かに摘まれ


その者が他のことに夢中となり


花は水も無いベンチに置き去りにされたまま


その花の運

決まってしまう


摘んだ人間の手によって













2012/01/12 (Thu)

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