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さららの部屋


[190] 文学式解脱
詩人:さらら [投票][編集]

 


精霊となった恋


聖霊となった愛



水辺の氷融けて


蓮の華食べる獣たち



在る春先の闇の夜


解脱希み吐いた



リカちゃん人形の衣

破かれ消えた彼の詩の一頁

本物だという玩具の指輪

使わ名ない空白の免許証


口封じされた改ざん書類のコピー


記憶中のタマシイの殺人鬼の藁人形


花束の残骸


悲しみ憎しみだらけの塊となった老廃物



文学識った獣たちの


精霊となった恋


聖霊となった愛の哀しみに


春先の淡雪

降り積もる



薄衣の雪山


溶ける頃


文学うたう
その旅衣肩


花びら乗せて














2012/01/31 (Tue)

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