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さららの部屋


[259] かなしみを別の道へ変える
詩人:さらら [投票][編集]

 


詩のなかに君は居て


君の中に詩は在って


時折 花道 降る雨


傘 君の心の背を隠し



あの季節 飛ばした傘


その風と比例はしなかった




夢の風と共に激しく降る春の雨


いつしか忘れ雪に変わり







夏の入り口で



バーチャル化した夢のなかの光合成


バーチャル化した光合成のなか

生じた夢



そこで“育む条件に

夢では足りないんだ


発育不全みたく




そう返事が来たように



雨打つ音


傘を閉じた君の青空


眺める 言の葉の仕草


こちらを振り向いた時



僕は 列車に乗っていた


毎回


毎年


悲しみなから逃れるように


悲しみを別の道へ変える

旅を





2012/02/25 (Sat)

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