ホーム > 詩人の部屋 > さららの部屋 > 石鹸

さららの部屋


[266] 石鹸
詩人:さらら [投票][得票][編集]

 



その陽ざし


その人にとっては


シャンプーだった


カーディガン脱いで


シャツだけだと


シャワーのようだった




その時の背

後ろ背景には



瓦礫と点滴の数と



かなしみなど判りはしない


鈍麻痺となるしか



やり過ごし 過ぎて行くことしか



気づくとある季節



見かけた小さな花 咲いていて




その人は前を向き



何を創ろうか



何を求めようか




柔らかな陽を受け




そう想った














2012/02/27 (Mon)

前頁] [さららの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -