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さららの部屋


[363] ネットの森
詩人:さらら [投票][編集]

 



そのエリアは

ジャングル化して

まるでどこかに

隠れんぼしたよに

どこに居るかさえ

わかりません

そのジャングルは

森のなか

あのこが

泣いています

泣いている姿を

笑う猿がいます



生き生きと

さ迷う者たちは

何か掴んだよに

ある日

鳥となりました


ある鳥は

もう餌では無いんだ

と叫びながら

羽ばたきました


森のなかの池


いつまでも泳ぐ魚は


愛のうた うたいながら

泳いでいましたが

いつしか消えました


あの娘が あの頃


そよぐ風の森の入口で


うたっていました


今でも その幻が見えます

空はとても広くて


そこから森 見下ろせば


その森は とてつなくも大きく


とてつもなく小さく













2012/03/26 (Mon)

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