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さららの部屋


[75] 破れた空白の頁
詩人:さらら [投票][編集]

 



透過していくシナリオ


時の鳥と魚たち通過し


途中から破れた頁



何と記されていたかと

数枚

舞うように風と舞う


時の鳥

ついばみ

空向こうまで持ち去り


魚はいつもと

変わらぬよう泳いだ



ただ雪 降って

白く時の景 変わり


その春
祈りさえ忘れさせるくらい

冷たい見えない雪


枝先まで


そのうち


陽だまり向こう未来


破れた頁は


ただの恋文だったのかもしれない


透明な文字


空白の破れた頁















2012/01/02 (Mon)

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