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旅次郎.の部屋


[12] 水色の迷路
詩人:旅次郎. [投票][編集]

 

空と同化した水色の桜


つまり桜を観ること無かった在る年の春

水色の桜の幻

水色の空と重なり

眺めている心の中で



ショックのあまり

桜眺める事さえ忘れ


水色の桜を
ただ眺めていた


その無意識にまとわりつくその時

水色の迷路みたく

雲は時計知らず


ずっと水色の時間

僕は 雨に打たれて



助けてあげられなかったと時折
停滞しがちな姿と

断ち切りたかった



水色の迷路を道にした人たち
変えた人たち

空を道にした人たち

傍ら通過する



2012/05/22 (Tue)

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