詩人:万葉 | [投票][編集] |
いつも
一言多い私
そして
言ったあとの
あなたの顔に
後悔
だから
手紙を送ります
余計なことを
書かないように
これ以上
あなたを
傷つけたくないから
これが
私の精一杯
ごめんね?
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私は太陽
貴女は月
貴女が輝くのは
私のおかげ
貴女がいるから
私はゆっくりと
夜を休む
貴女がいなきゃ
私はきっと
光輝けない
暗い夜道
帰り道を
照らすのは
貴女がくれる
やさしい
つきあかり
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太陽に照らされ
程よく暖かい
緑の地面
そっと寝そべる
何故
こんな気持の
良いものを
忘れていたのだろう
後悔は涙となり
土を湿らす
木陰で休む
君を想い出す
また芽は出ますか?
そして
君を守る
大きな樹に
なれますか?
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良く見てね
どんな形に見えても
月は常に
丸いんだよ
天の邪鬼な
君の言葉と
一緒だね
たまにしか
ホントの姿を
見せないんだ
さあ、
明日はどんな姿を
見せてくれるんだろう
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大きな桜の下
君は何かの
儀式のように
空に向かって
両手を上げた
夜風に桜が
ざわめく
舞い降りる
花びら達
やわらかな
月の光に
照らされて
薄紅のドレスを
纏った花嫁は
空を仰ぐ手を
笑顔で
僕に差し出した
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散る
一枚、一枚
風に吹かれ
雨に打たれ
想い出と一緒に散る
散る度満ちる
哀しみ
見上げる度薄くなる
あなたの顔
濃くなる寂しさ
気付けば
深緑
包み込むやさしさ
新たな季節
咲き誇る
薄紅の花よりも
やさしい
深緑の葉桜が
私に春を気付かせる
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木洩れ日の優しい感じ
あなたのにおいがする
大きな木の根本
多くの木の葉に
守られて
優しい光が舞い降り
思わず目を閉じる
そんな時間が好き
まるで
あなたの隣にいるみたい
太陽は眩しく
私には似合わないから
木洩れ日が私には優しい
あなたの隣
そっと目を閉じる
優しい午後の
陽射しの中で
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あまりにも
あなたは遠く
糸は
ぎりぎりまで
伸びきっていた
小指は
締め付けられ
赤く
血がにじむ
糸は
血に染まり
時間とともに
黒ずんでいく
もう
赤くないよ
私は一歩だけ
後ろに下がり
糸を
引きちぎった
少しの
痛みと解放感
絆創膏で隠した
赤い傷跡と
少しの後悔
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気持ち良い冷たさの朝
確かな春を
感じながら
一人分の
モーニングコーヒー
少し甘めにしたはずが
ほろ苦く、
飲み干したカップから
湯気が上る
入れ方が違うのか
状況が違うのか
白く立ち上がるものに
目を細める
まだ、
冬なんだね?
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着なくなった
コートを
しまいながら
奥にある
マフラーに
目をとめると
君の温もりを
クビに残る
温かさが
感じさせる
『また冬に』
雪のような
白いマフラーに
別れを告げ
また
巡る季節に
君を
思い出す