詩人:ロニ− | [投票][編集] |
音楽を聞いていた。
繰り返し繰り返し、同じ曲を、同じ気持ちで。
そして気がついた。
なぜ、どうして、その問いに。
私は壊れてしまったのだと。
随分前に壊れて、もう人ではないのだと。
いつも終わりを求めていて
いつも場所を探してた。
救われたいと、楽になりたいと、
ひたすらそれだけを考えて。
そんな気持ちもう残っていなかった。
変われたのだと、救われたのだと、
これが幸せなのだと気付いたときに壊れてしまった。
これが幸せなのだと気付いたときに、
その異常さに耐えれなかったのだと。
私という異物が、私を受け入れられなかったのだと。
繰り返し繰り返し繰り返し
同じ音楽を聴いた。
繰り返し繰り返し同じ音を聞いた。
繰り返し繰り返し
息を吸うようにすぐそこに終わりがきた。
終わりにはまるように、私が壊れていた。