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ロニ−の部屋


[23] 愛。
詩人:ロニ− [投票][編集]

身体から心が離れても
鱗のような腕から
あたしが裂けて叫び出ようとも

普通以上に普通を生きて、
愛するがままに愛されて
誰よりも前を向くあたしに
気づく人はいない。

それがあたしの望みであり、
絶望でもあり、
鎖でもある。

気づいてほしいなんて
一欠片も思っていないから、
察してなんて
たとえ死があたしを選んでも
欲していないから、

ただ、独り、あたしというあたしを迎えたい。

あたしだけが私を愛してる。

2022/06/17 (Fri)

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