詩人:如月。 | [投票][編集] |
正体不明にピリオドを打つ
作業に取り掛かろうと想う
僕は ある人にとって
正体不明でいたくなくなった
それが 理想とは かけ離れていても
何かのソムリエになる
その人は そんな人
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花は 愛されなければ 意味がないのか?
それしか 存在意義が 無いのか
そもそも 愛し方を知っているのか
ゆりかごから先
愛し方を知っている者に育てられなければ
根から枯れてしまうことも在る
水を与えぬ者は 花を摘んでも
買ってもならない
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ハチミツ
吸いあつめましょ
空 オレンジ映える季節
君 遠くて近い空の下
僕は 小瓶に 詩を詰めた
ハチミツみたく
凍りついたよに固まって
そしてオレンジ色の空
闇のなか
浮かんだ お月様
オレンジのよう
ライムのよう
レモンのよう
かたまったハチミツに
落として 溶かした
甘さと 酸っぱさ
ハチミツの小瓶の
ラベルは
ハチミツの詩
オレンジ入り
ライム入り
レモン入り
何 起きてるの
月に尋ねたけど
わからない
わからないけど
表れた
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祈ることもなく
キャトルフィーユ
クローバー畑で
泳ぐイルカのよに
どうしてここで泳いでいると
海中には ウサギ
場所違い
酸素 酸素
そこで祈るよに
祈ることもなく
願う
六法全書
詩のように
パンクロックみたく文字流し
そこに救い求めた返事は
法は 聖書ではねぇんだぜ
知らない聖書も
仏典も
最近 聞いたカントの哲学しか
イルカよ
キャトルフィーユ
クローバー畑を泳ぐ
イルカよ
海の中 泳ぐウサギ
なぜ場所違い
お月様 教えて下さい
金子みすゞ の詩はなぜ あんなに純粋なのか
海の蒼さ
闇の暗さ
重さなと かさなった
六法全書はかなり旧くて
在と適応していない
ウサギ 身体 あたためていた
クローバー畑に還りたいと
イルカ 意識失い 動かない
被害者の会の扉は
月までの距離
僕は 何を愛しくて
あの人を あんな姿に変えてしまったの
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僕は もしかして
海亀を眺めてる
帰還し損なった
兵隊さんのよに
泳ぐ海亀 眺めてる
背の向こう
あたたかな食卓
急須に季節の茶
皿と茶碗とお箸
湯気の薫り
賑やかな
ささなかな雰囲気
あなたの小さな文明に
不思議な夜の
とばり
夜は起きていて
僕たちを
起こしたり
眠らせたり
そこで夢を見る
時に人間である事さえ
忘れて
風そよいで
赤毛のアンのよな
旅トランクには
少なき夢の荷を
そこから
遠く離れたエリアで
海亀 眺めている
帰還し損なった
兵隊さん
空は同じ雲
月
星を
海亀を追いかけたら
戻れそうで
戻れない
爆撃みたいな時の音
スタンリー キューブリックの映画みたいな
そんな時間
短に廻り続けて
足で蹴り壊した 時の扉には
また扉 また扉と
社会は扉を 扉で誤魔化し
非常口は
いつもの入り口
帰還兵のよな君を
僕を迎えに行く物語
新たな文明のよな
ユーミン流れて めを覚ます
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透明すぎたよな青春の
砂時計
の
砂
何処まで
落とそうか
繰り返さぬよう
硝子割り
風まかせ
海に 砂 凪がそうか
また
クスクスと
泣いてるのか
笑ってるのか
手さえ痛まない
砂時計
割れても
無感なまま
時計の中の 砂
何処までも
落とし凪がして
繰り返しを
消して行け
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暗号など暗号のまま
花を咲かせる不思議な暗号だったら
まだ良いけど
地下室から
空 見上げたら
虹 見えた
夜は 月見えた
心の地下室は
忙しかった
抜け出すために
何も変わりはしない
持病だけ
変わったのは
もっと違う発想
見方
違う世界を見つめ
心 旅をさせる事 可能な世界で
勝手に地下室に来たよに
あるいはやはり閉じ込められた
虹を見上げた日
その夜の月
スープの作り方
お婆さん先生
伝えてくれたよ
その意を
それは幸福な事
君たちの中には
ママになったり
パパになったり
僕はスープを作るよ
元気だったら絵を画き直すよ
そしたら
地下室から
抜け出せそう
そのエナジーは
時の虹 繋ぐよに
月と 逢えるよに
スープと絵を備えて
旅をするような