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如月。の部屋


[17] 砂の石鹸
詩人:如月。 [投票][得票][編集]

 

砂を石鹸とした文学の旅人は


青空

怖かったという



泡だらけの波に

人魚の尾の錯覚




僕は あの季節


こわかった


携帯は砂まみれなのではないかと



彼女は


かなしみ強く


誤魔化すために


怖いと伝えた


怖いとは


強い悲しみのことで



こんな詩は泡みたく


消えてしまえばいい



形変える 砂の水路みたく




2012/05/31 (Thu)

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