詩人:頭の中 | [投票][編集] |
人は、
誰も自分のものにならないけど
その分
学ぶものがある。
執着や独占欲が激しく出ると
逃げ出した鳥のように二度と帰ってはこない。
逆に居心地のいい場所だと分かると
人間も動物も帰ってくる。
生き物は、
誰も自分のものにならないが
その分
人も動物も
成長する。
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頭の中の雑音は消えなくて
毎日毎日
テレビのノイズみたいな音が
流れ、流れ
私を乱す。
止めてよ、止めてよ
叫んでも自分の頭なのに止まらない。
忘れ物を取りに会社に向かって
真っ暗な道を歩いたら
ノイズの音が聞こえなくなって
急に怖くなり泣きながら走った。
怖い、怖い、
何が怖いのか分からなくて
とにかく怖くて引き返した。
ただ怖かった。
人が道が建物が
目に映る全てが怖くて
怖くて、
耳を塞いでひたすら走った。
家についていつものノイズ。
何故だか分からないけど安心した。
止めてよ、止めてよ?
いや止めないで。
頭の中で鳴り響くノイズ、
私だけの安らぎの音。
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許した心を傷付けたのは
間違いなく私でした。
人に騙されたのは
間違いなく私でした。
記憶の忘却を願う度に
鮮明に深く思い出し
目を閉じれば暗闇が広がるはずなのに
浮かぶのは愚かな私、だけ。
眠れない夜は私への罰。
食べれない食事は私への罪。
痛みいたみ
様々なイタミが
歩く足への鞭となる。
さようなら、
朝から逃げるように
カーテンを閉じる。
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永遠という響きは
所詮夢であって
現実ではない
愛を知ったものは
誰もが一度は別れに嘆き
誰もが一度は口にする
知らない者はいないだろう
その悲しみやその痛みを
誰かを自分の物にするなど
到底無理ではあるが
願ずにいることも
無理なのだ
しかし
相手の幸せこそを
一番に願ってしまうことが真実
それは
永遠よりも価値のあることだと
私は思う
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腐った日常に刺激を求める
それと反対に
今ある現状が変わらないことを願う
どうしたらいいのか
壊したいものがありすぎて
自分の行動にさえ理由をつける
自分で自分の首を絞めながらしか
生きていけないもどかしさ
切りたいと願いながらも
切ることを躊躇ってしまう伸びた髪
切ったとき何かが変わるのか
ほらまたこうして
理由を求めてしまう
誰か壊してはくれないか
生きる理由も求めてしまう私を
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無情な世界を
傷付いて生きてきた
頼るものもなく
妄想と現実の境目もいざ知れず
希望を見いだせない苛立ちに
自分という人間を問い詰めた
あぁ
どれが現実だい?
愛が妄想か
裏切りが現実か
物わかりのいい子猫になるのは
とても苦労するものだ
約束というものは
破る為に作られた誓いの言葉
それ以上でも以下でもない
掃き溜めの中から作り上げた
豆電球の様
どれが普通'で
どれが異常'か
そんな目で見ないでくれよ
これでも
精一杯生きているんだ
命の限り
他人が決めた異常'の中で
私'の自由は望めるか?
答えは否
私'という人間の中では
これが普通'でありそれが異常'なのだ
可笑しな世界の一致団結
手を組むつもりは元からない
人情は大事だが
義務に尽くすつもりもない
汚れた普通'の世の中で
普通'の審査を受ける意味はない
意思操作を行う電波の普及
間違えではないとされている
他人と同じ行動を取る人類に
私'は問う
これは現実か
はたして妄想か
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いらない人生ばかり歩んできた
あたしだけど
唯一いる記憶は
あんたという一人の人間に
死にそうなくらい愛されたこと
途切れることがないほど
あたしを心配して
いつでも見守ってくれていたこと
この記憶一つで
最高の人生だったといえる
I love you
あんたは最高の男だったよ
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頭の中に溜まる雑音
顔に出ないよう
必死にポーカフェイスを装う
とは言っても無表情
自己中心的な女
表面だけで笑っている女
必死につくろっている女
むかつくと必死に叫ぶその女たちを
狂ったレコードのようだと思った
壊れた世界で何を願おうか
願うとしたら
世界の終わりか自分の最期
この世界にいる限り
鳥のような自由は望めない
そんな鳥にも役割があり
構成されていく世界の基準線
安らぎが欲しい
死にぞこないが呟いた
もうすぐだから
安心して眠れ
同情なんて感情
チリとなって消え去った
必要な感情じゃなかったから
同じ髪型に似たような格好
同じという言葉に
安心を得る人類
七不思議以上に
不思議なことばかり
どうしたらこういう世界になる?
欲望・憎しみ・悲しみ・苦しみ
その結末がこれだと言うならば
私'は