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[11] 歩いていける
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道って限りない
作ってあるものが道とは限らない
いいかい?
道は無限に広がっているんだ

道に行き止まりはない
必ずどこかへ進める
強いキモチさえあれば
道は見つかる

だから
地球は丸いんでしょう?
丸いから
その道に終わりはない

明日も明後日も
歩いていける
死ぬまでずっと
歩いていける

未来はここから始まる
自分次第で
ゼロにも百にも
無限に広がる

きっと………

2007/05/18 (Fri)

[12] シビア
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書き留めたいことがある
それでも書き留められない
僕には表現できやしない
この歯痒さ 何とかしてくれ

キズに厳しい寒さ染みる
冬のど真ん中の冷気
力が入らない指先が
かじかんで色が変わる

俺が書きたいのはラブレター
書きたいことは頭を回る
でも書きたいことは出てこない
書きたいのに書けないよ

彼女に伝えたい気持ち
でも口下手な俺じゃ
この想い告げられない
きっと厳しい彼女の
眼中にすら入れない

しまった不覚にも俺の
想いが彼女に知られた
鋭い目に睨みつけられて
思わず身じろぎをする

鼻で笑われた俺の
一途な恋はあっけなく
終わってしまった今この時
そして途方に暮れる

あぁ上手くいかないのは
俺に度胸がたりないから
だけどもし度胸をつけても
上手くいくわけじゃない
しばらく引きずるだろうな…

シビアな彼女に想い
伝わったのに
気持ちは晴れない
スコールの中

土砂降りの雨に
打たれたい気分だ
ロマンチスト気取りで
たまにはカッコつけてみよう

そして次の恋を始めよう
今度はシビアじゃない人が
いいとは思うけど
シビアも悪くはないって
多分ね……

2007/05/20 (Sun)

[13] 夏の小さな散歩
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朝陽がまだ見えない
夏の早朝に起きる
早々に用意をしたら
いざ山の麓へ

自転車を漕いで20分
待ち合わせた友人と会う
今日はいつもよりちょっとだけ
キツイかもよ?

湿った地面を踏む音
心地よいせせらぎの声
囀る鳥や リスと会う
朝の山道

道行く人達と挨拶交わして
元気をわけてもらう
僕のスニーカーは泥まみれ
そんな事は気にしない

辺りは徐々に明るくなり
少しずつ前へ前へ
登る僕と友のペースは
段々と上がって行く

汗をかいてもイヤな気がしない
むしろ吹く風が心地よい
上へ上がれば街が遠くなり
開けた景色が眩しい

頂上に辿り着いた
眼下には見渡せる絶景
ほんの小さな山だけど
この快感がたまらなく素敵

今日は絶対いい日になる
そんな気持ちにさせてくれる
朝陽が綺麗 夏の空

2007/05/20 (Sun)

[14] 来て……よ?
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『仕方ない』
『しょうがない』

そう何回言って
諦めたら気がすむの?

1%の確率だとしても
諦めたら0%になっちゃう

願いを叶えたいなら
その1%に賭けてみて

0%じゃなかったら
立ち向かおうよ

そう思えば
あなたは私に
手が届くかもしれないから

『釣り合わなそうだから』
『見てくれなさそうだから』
『タイプじゃなさそうだから』

だからって
勝手に
奇跡の扉を
閉めないでよね

私への扉は
いつでも開いているよ?

だから
おいでよ

私の扉
開けてくれるかな?
待ってるからね
きっと……

2007/05/21 (Mon)

[15] 堕天使が舞い降りた
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空は雲がかかって見えない
夏の白い物体は大きく膨らむ
きっとあの白い雲の上には
天使の世界があるのだろう

鳥のように自由に
羽ばたく羽根が美しい
黎明をもたらす天使は
光輝いて生まれる

スラリと細身の身体
ビーナスも驚くだろう
綺麗な瞳をした
天使が空を飛ぶ

その雲の世界は
きっと人間に姿見せない
けれど天使達は
下界へ降りてくる

堕天使が舞い降りた
この人間界に
けれども狡猾な人間が
天使を売り物にする

堕天使は捕らえられ
人間達に見られる
奇異の目は痛く
生と死が踊り狂う

僕には悲しそうに見えた
助けて欲しいのかい?
そうかい だったら僕が
きっと助けてみせる

憎いのは明らかに人間
悪の親玉見つけ出し
半強制の殴り込み
約束を守るんだ

天使の翼はひどく傷つき
羽ばたくことも出来ない
ねぇキミは雲の上へ
帰る術はあるのかい?

返すこともできず
途方に暮れた僕に
天使はそっと微笑み
大丈夫と口づける

堕天使が舞い降りた
この人間界に
帰る術は光の梯子
ゆっくり昇ってく

きっとあれは夢だった
静かな夢に違いない

それでもあの唇の感触
あれは確かにあったんだ

堕天使が舞い降りた
この人間界に
僕は英雄テセウスになり
悪を退治した

堕天使が舞い降りた
この僕の元へ
けれども天使の声は
聞こえなかった

2007/05/29 (Tue)

[16] 灼熱の色で染まる世界
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メラメラ燃える炎に
焔の光が応える
ギラギラ太陽眩しく
地球を熱する閃光

真夏の都会の熱気
公園のハトもバテちゃう
人間どもは冷気に当たる
建物から出て来やしねぇ

羽ばたいてくれ
扇いでくれ
熱気を吹き飛ばせ
この熱は
まだまだ
続きそうだよ

灼熱の色で染まる世界
陽炎がゆらり揺れる
冬が恋しい今日この頃
太陽をぶち壊そう

熱く燃える炎に
奴の熱気が応える
ギラギラ太陽激しく
地球を暖める閃光

猛暑のむさ苦しい熱帯夜
タマもポチもバテちまう
人間どもは涼しい部屋で
薄着で寝て夏風邪ひく

羽ばたいてくれ
扇いでくれ
熱気を吹き飛ばせ
冷蔵庫に
死ぬ気で
飛び込んじゃえ

灼熱の色で染まる世界
熱い熱い夏が地獄
この季節になったらいっそ
北国に引っ越そう

灼熱の色で染まる世界
陽炎がゆらり揺れる
冬が恋しい今日この頃
太陽をぶち壊そう

2007/05/30 (Wed)

[17] モンスター
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敵の目線に気を配る
今は忍者になりたい
目がそれたその瞬間
みんなすばやく動く

音を立てずに慎重に
かつ迅速に行動
奴は後ろを向いた
今だみんな動け

敵がこっちを見ても
僕らは知らんぷり
怪しまれたら負けだ
何食わぬ顔をするんだ

授業はモンスター
僕らは遊びたい
先生は遊ばせない
これはバトル
横目でチラリ
状況窺う
ダチの伝言メモ
先生の悪口

いつもつまらない時間
外で動く人間眺める
テンションはいつもロー
先生の声は経文

催眠術でもしたのか
戦友は次々倒れる
まだ倒れちゃいけないんだ
ギラリと睨みつける

なんだよ面倒くさい
睡魔という魔物
夢へといざなう
おやすみなさい

授業はモンスター
目の前は真っ暗
夢はいつも楽しい
現実よりずっと
それでも授業には
出なくちゃならない
悲しき学生の性
もうやめにしてくれ


今度のテスト、
大丈夫かな……?

2007/06/03 (Sun)

[18] ありがと
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ありがと

15年の

片思いが

終わり

そして

さよなら

もう、

二度と………

会えない

2007/06/03 (Sun)

[19] 幸福の木
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幸せになるって何だろ?
欲しいものが手に入ること?
美味しいものを食べること?
何かちょっと違うよな

嬉しいイコール幸せって
単純には繋がらない
それでも錯覚してしまう
この嬉しさが幸せだと

人間誰しもが弱い
幸せはそんなに大きくない
思わぬところに幸せは
落ちていることもある

たくさんの友に囲まれ
たくさんのことを学べる
普通のことかもしれないけど
小さな積み重ねが幸せ

幸福という名の木が
あればどんなにわかりやすい
だけど見えないからこそ
人は探し求めるんだ

幸せになりたいと思う
幸せになりたくないかい?
僕は今幸せなんだろう
大切に思える人がいるから

風邪をひいたって
ケガをしたって
生きてる僕らは
幸せなんだ

幸福の木を育てよう
仲間と共にいつまでも……

2007/06/27 (Wed)

[20] バスケットボール
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静かな体育館に
ボールの音を響かせる
朝練一番乗り
磨かれたコートを走る

ボールを持ったらたちまち
俺は野獣と化す
鼓動を乱しながら
今日もゴールを打ち抜く

走れ 叫べ 仲間との連携
俺達のチームは
まだまだ未熟
それでもいつも
切り裂く刃のような
マジな目で
スペシャルバスケットボール

スラムダンクを読んで
憧れて持ったこのボール
全国に轟かせよう
貫け3Pシュート

俺の背じゃダンクは
夢のまた夢でしかない
だけど俺には武器がある
その名も
ライジング・カットイン

走れ 叫べ 仲間との連携
俺の胸 熱くさせる
相手の強さ
まだ負けるわけには
いかないんだよ
俺流の
グレイトバスケットボール

パス ドリブル
セットシュート
ブロック ダンク
アリウープ
右に左にダブルクラッチ
見せろ 見極めろ
俺のプレイスタイル
スティールを
フェイダウェイで
華麗に避ける
今こそ届け
最後のショット

走れ 叫べ 仲間との連携
ほら そこでスクリーンだ
フリーになるぜ
一瞬のスキ 見逃さず
針穴通すパス
俺達の
マキシマムバスケットボール

いつまでも
ファイティング
バスケットボール

2007/07/23 (Mon)
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