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[15] 堕天使が舞い降りた
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空は雲がかかって見えない
夏の白い物体は大きく膨らむ
きっとあの白い雲の上には
天使の世界があるのだろう

鳥のように自由に
羽ばたく羽根が美しい
黎明をもたらす天使は
光輝いて生まれる

スラリと細身の身体
ビーナスも驚くだろう
綺麗な瞳をした
天使が空を飛ぶ

その雲の世界は
きっと人間に姿見せない
けれど天使達は
下界へ降りてくる

堕天使が舞い降りた
この人間界に
けれども狡猾な人間が
天使を売り物にする

堕天使は捕らえられ
人間達に見られる
奇異の目は痛く
生と死が踊り狂う

僕には悲しそうに見えた
助けて欲しいのかい?
そうかい だったら僕が
きっと助けてみせる

憎いのは明らかに人間
悪の親玉見つけ出し
半強制の殴り込み
約束を守るんだ

天使の翼はひどく傷つき
羽ばたくことも出来ない
ねぇキミは雲の上へ
帰る術はあるのかい?

返すこともできず
途方に暮れた僕に
天使はそっと微笑み
大丈夫と口づける

堕天使が舞い降りた
この人間界に
帰る術は光の梯子
ゆっくり昇ってく

きっとあれは夢だった
静かな夢に違いない

それでもあの唇の感触
あれは確かにあったんだ

堕天使が舞い降りた
この人間界に
僕は英雄テセウスになり
悪を退治した

堕天使が舞い降りた
この僕の元へ
けれども天使の声は
聞こえなかった

2007/05/29 (Tue)

[14] 来て……よ?
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『仕方ない』
『しょうがない』

そう何回言って
諦めたら気がすむの?

1%の確率だとしても
諦めたら0%になっちゃう

願いを叶えたいなら
その1%に賭けてみて

0%じゃなかったら
立ち向かおうよ

そう思えば
あなたは私に
手が届くかもしれないから

『釣り合わなそうだから』
『見てくれなさそうだから』
『タイプじゃなさそうだから』

だからって
勝手に
奇跡の扉を
閉めないでよね

私への扉は
いつでも開いているよ?

だから
おいでよ

私の扉
開けてくれるかな?
待ってるからね
きっと……

2007/05/21 (Mon)

[13] 夏の小さな散歩
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朝陽がまだ見えない
夏の早朝に起きる
早々に用意をしたら
いざ山の麓へ

自転車を漕いで20分
待ち合わせた友人と会う
今日はいつもよりちょっとだけ
キツイかもよ?

湿った地面を踏む音
心地よいせせらぎの声
囀る鳥や リスと会う
朝の山道

道行く人達と挨拶交わして
元気をわけてもらう
僕のスニーカーは泥まみれ
そんな事は気にしない

辺りは徐々に明るくなり
少しずつ前へ前へ
登る僕と友のペースは
段々と上がって行く

汗をかいてもイヤな気がしない
むしろ吹く風が心地よい
上へ上がれば街が遠くなり
開けた景色が眩しい

頂上に辿り着いた
眼下には見渡せる絶景
ほんの小さな山だけど
この快感がたまらなく素敵

今日は絶対いい日になる
そんな気持ちにさせてくれる
朝陽が綺麗 夏の空

2007/05/20 (Sun)

[12] シビア
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書き留めたいことがある
それでも書き留められない
僕には表現できやしない
この歯痒さ 何とかしてくれ

キズに厳しい寒さ染みる
冬のど真ん中の冷気
力が入らない指先が
かじかんで色が変わる

俺が書きたいのはラブレター
書きたいことは頭を回る
でも書きたいことは出てこない
書きたいのに書けないよ

彼女に伝えたい気持ち
でも口下手な俺じゃ
この想い告げられない
きっと厳しい彼女の
眼中にすら入れない

しまった不覚にも俺の
想いが彼女に知られた
鋭い目に睨みつけられて
思わず身じろぎをする

鼻で笑われた俺の
一途な恋はあっけなく
終わってしまった今この時
そして途方に暮れる

あぁ上手くいかないのは
俺に度胸がたりないから
だけどもし度胸をつけても
上手くいくわけじゃない
しばらく引きずるだろうな…

シビアな彼女に想い
伝わったのに
気持ちは晴れない
スコールの中

土砂降りの雨に
打たれたい気分だ
ロマンチスト気取りで
たまにはカッコつけてみよう

そして次の恋を始めよう
今度はシビアじゃない人が
いいとは思うけど
シビアも悪くはないって
多分ね……

2007/05/20 (Sun)

[11] 歩いていける
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道って限りない
作ってあるものが道とは限らない
いいかい?
道は無限に広がっているんだ

道に行き止まりはない
必ずどこかへ進める
強いキモチさえあれば
道は見つかる

だから
地球は丸いんでしょう?
丸いから
その道に終わりはない

明日も明後日も
歩いていける
死ぬまでずっと
歩いていける

未来はここから始まる
自分次第で
ゼロにも百にも
無限に広がる

きっと………

2007/05/18 (Fri)

[10] ジハード(聖戦)
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いよいよ明日は決戦
みんなはそうじゃないけど
でも私には
一大事

学校の終礼
飛び出す私
今は誰にも止められない
私のこの想い

最初のあの時から
彼にハートが飛んでった
その心を取り戻す
一大決戦日

明日に備えて早く寝よう
その前に明日の準備
まるで今の私は
ピクニック前の子ども

翌朝 決戦の日
決意固めて家を出る
私の鼓動は高鳴るばかり
心臓はやる気だね

学校に着いて玄関で
決戦はまだ始まらない
その時はきっとお昼
下駄箱に手紙を入れた

さあ決戦だ 昼休み
意気揚々と歩く
屋上に呼び出したアイツは
クラス1の美男子

アイツが来た
さぁ行くよ
戸惑ったら負け
いいや絶対ダメ
勝ちに行くよ
必ず勝つ
アイツと目が会う
さぁ決戦開始!!

のこのこ現れたアイツに
思い切り先制の拳
よくも私の友を振ったな
半殺しは間違いない

43発はやりすぎかな?
でも何だかスッキリ
そんな私に待ってたのは
反省文と謹慎

でも友情守ったよ
親友を守った
女の子同士の絆
私は今胸を張る

大切な私の親友
泣かせたらぶっ殺すよ
あのジハードは 私の
強さの証

2007/05/17 (Thu)

[9] 片恋
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目が覚めて一番に
考えるのはあなたのこと
眠る前にもずっと
考えるのはあなたのこと

何気ない会話が嬉しい
会えない時が寂しい
一緒にいるそれだけで
私のハートは煌めく

心臓の音は激しい
エンジンはいつも全開
顔が赤くなっちゃうから
まともに目が見れない

私は恋をしています
激しく強く真っすぐに
いつかこの小さな想い
そっと あなたに届け

いつまでたっても進展ナシ
このままでいいのかなぁ?
誰かにとられちゃうかも
マズイどうにかしないと

それでも今は
あなたを想うだけで
苦しくても
小さな幸せ感じる

もう少しだけこの感じ
味わっていたいんだ

2007/05/17 (Thu)

[8] BLOOD & SOUL
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夢を見ていた
オマエは何かを言っていた
でも、聞こえない
でも、届かない

どうしてなんだ?
俺にはオマエの声は届かない
夢くらいは俺の
好きなようにしたいさ

刺すような痛み
握り潰されるハート
マグマの血が暴れる
切り裂かれる身体
何が俺をこうさせる?
神はこんなに残酷なのか

夢から覚めると
オマエ振り向いてくれない
でも、近くにいる
でも、側にいる

どうしてなんだ?
オマエには俺の声は届かない
現実でも俺の
好きなようにできない

想いはスパイラル
苦しめられるハート
吹雪の血が凍らす
引き裂かれる身体
俺に何を望んでる?
残酷なのはこの運命

愛しい人よ
もっともっと俺を見て
他の誰でもない俺を
行かないで何処へも
俺の願いを叶えてよ

オンナゴコロ ハ ワカラナイ

2007/05/16 (Wed)

[7] 無題
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誰も泣くことのない世界だったらどんなにいいだろう?
誰も哀しむことのない世界だったらどんなにいいだろう?
誰も絶望を感じない世界だったらどんなにいいだろう?
誰も苦しむことのない世界だったらどんなにいいだろう?
誰もがみんな仲良しな世界だったらどんなにいいだろう?
誰もが幸せになれる世界だったらどんなにいいだろう?
誰も憎んだりしない世界だったらどんなにいいだろう?
誰も………、


でも、もしそんな世界だったら、ヒトは成長しない。
泣いたり怒ったり哀しんだり苦しんだり………そうやって、繰り返すことでヒトは成長をする。
その成長することを少しでも手伝える、そんなヒトになれたらどんなにいいだろう?

時には感謝もされる。そんな時はまた頑張ろうって思える。
時には怨まれることもある。自分が怨まれることでそのヒトが生きれるならそれもいいだろう。
時には上手くいかないかもしれない。反省はしても後悔はするな。
時には辛いかもしれない。きっと多くの挫折をするだろう。

時には罰を受けるかもしれない。その時はその罰を甘んじて受
けよう。
償えるなら償おう。


虹のように美しい色の心を持つこと。それは目標なのか夢なのか………わからないけど、めざすべき場所なのだろう。

2007/05/16 (Wed)

[6] バスん中Spiral
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寝坊なんてするもんじゃねえ
それでもまだ間に合うと信じ
ウチを出た僕は
ダッシュをしてバス停へ急ぐ

もっと早くと足に鞭打ち
五月蝿いバスへと辿り着く
やっと捕まえたモンスターは
誰もが嫌なラッシュ混雑

だって今は午前8時
ルーツに身体を苦しめる
いいから早く行けよ
よくよくある渋滞混雑

殴りたいほどに苦しい車内
腹も減っていらいら最高潮
カーブのたびに揺れるモンスターは
どれだけ人を喰らうんだい?



ラッシュの時に乗るもんじゃねえ
それでも乗るしかなくって
モンスターの口へと
覚悟をして飛び込んで行く

ちょっと待てよと言いたい奴ら
てめぇ二人席に一人で座るな
無理矢理奥に入ってくるな
チャラチャラ携帯うるせぇっ

化粧してる女たちは
熱心に鏡と睨めっこ
大丈夫お前らどれだけ頑張っても
無駄だってことはよくわかるから

殴りたいほどに苦しい車内
自分本意がぶつかり合う
螺旋を行くモンスターの中は
無言の口喧嘩アラシ

It's a so crazy
It's a bad spiral
It's a darkness mind
It's a new monster

殴りたいほどに苦しい車内
空気読めよいらいら最高潮
飢えて低く唸るモンスターは
どれだけ人を喰らうんだい?

ぐるぐるバスん中スパイラル

2007/05/16 (Wed)
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