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rokiの部屋


[12] シビア
詩人:roki [投票][編集]

書き留めたいことがある
それでも書き留められない
僕には表現できやしない
この歯痒さ 何とかしてくれ

キズに厳しい寒さ染みる
冬のど真ん中の冷気
力が入らない指先が
かじかんで色が変わる

俺が書きたいのはラブレター
書きたいことは頭を回る
でも書きたいことは出てこない
書きたいのに書けないよ

彼女に伝えたい気持ち
でも口下手な俺じゃ
この想い告げられない
きっと厳しい彼女の
眼中にすら入れない

しまった不覚にも俺の
想いが彼女に知られた
鋭い目に睨みつけられて
思わず身じろぎをする

鼻で笑われた俺の
一途な恋はあっけなく
終わってしまった今この時
そして途方に暮れる

あぁ上手くいかないのは
俺に度胸がたりないから
だけどもし度胸をつけても
上手くいくわけじゃない
しばらく引きずるだろうな…

シビアな彼女に想い
伝わったのに
気持ちは晴れない
スコールの中

土砂降りの雨に
打たれたい気分だ
ロマンチスト気取りで
たまにはカッコつけてみよう

そして次の恋を始めよう
今度はシビアじゃない人が
いいとは思うけど
シビアも悪くはないって
多分ね……

2007/05/20 (Sun)

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