詩人:人魚日和 | [投票][編集] |
どうしようもなく卑猥な夢で目が覚めたから
横で安らかに寝息をたてている天使の耳にかじりつく
うるさそうに払う手を掴み指を加えて怪しい舌遣い
気がすんだところでふたたび眠りにつき
隣りの男は完全覚醒
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昨日私がひとりで不貞腐れていて
だいたいいつもなら向こうもそれに気付いて逆ギレパターンなんだけど
彼の場合わたしが機嫌悪いことを察知して
なにをするかと思えばハンドルを離して私の手を握って辛そうな瞳で「ごめん」を言う
「危ないから」と言う私を抱き寄せて背中を穏やかなリズムで叩く
ああもう逃げられるわけないじゃないか
こんなに愛されてるって思うのが苦しいなんて思わなかったよ
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貴女が今この地球に訪れてくれればと思う
そしてまわりすべてを巻き込んでめちゃくちゃな事件を起こしてくれればいい
私も事件に巻き込まれて、一緒に馬鹿騒ぎができたら
LUM
貴女が今この地球に訪れてくれればと願う
きっと貴女は救世主になるでしょう
馬鹿な願いとはわかっているけれど
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ブラが苦しいから脱がせてと言った
風邪気味の私の服を一枚ずつはがし
肌の上に黒い柔らかな素材の肌着を着せた彼は
「ああ、なんてセクシーなんだ」
と肌着の上から私の敏感な突起に唇を当て
「見えるのに見えない、だからもっと見たくなる」
さっき着せたのにめくりあげながら
「人間はそんなもんだな」
ひとつひとつの愛撫に反応する私を愛する
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オリーブとアンチョビの刺激的なこのパスタは、別名「娼婦のパスタ」
由来はいろいろ
でもわたしはあなたのプッタネスカだったとき
きっと美味しくはなかっただろうね
都合よくできたてプッタネスカ
あつあつのうちに食べて欲しかったのに
私は冷めたプッタネスカで
その冷たさは勝手に流した涙のせいで
例えばあなたのカルボナーラが
どれだけ時間を置こうが冷めないのと同じくらい
かたくなに心を閉ざしていて
私知ってたよ
君が本当はプッタネスカ嫌いだったこと
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恋人たちの他愛ない会話に憧れてた私
夜寝る前にベッドで横にいる君に聞く
「ねぇ、○○の宝物ってなに?」
「それはもう決まってるよ(笑)」
この会話だけで実感する
ああもう最高!って
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わたしが言った何気ない言葉が
君のすべてに関わるって知ってるのに
君を苦しめた結果
自分の首を絞めていることに体全体で気付く
墜ちていく
墜ちていく
すべて一人芝居のよう
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違うよ
抱き締めるのはわたしの役目だよ
違うよ
ごめんねを言うのはわたしの方だよ
違うよ
惚れきってるのはわたしの方だよ
違うよ
違うよ
もう君じゃなきゃ嫌だよ
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もうかなわない
君にはかなわない
口どけるほどの甘さで包んで
離れられない。
離れたくない。
もぅ君がいなぃと死んじゃう!
初めてこんなにまで思った
人をこんなに愛した
もう戻らない