詩人:人魚日和 | [投票][編集] |
「もしもし?」
相手は父親だった。
実家に帰りはするけどめったに口をきかない父が、
めずらしい
何事かと聞く前に
病院に行ったのか、
母親のなった病気と似た症状だ、
仕事や他の用事より優先しろ、
すぐに病院に行け、
いい病院がどこか、
などをたどたどしくしかし一方的に話続けた
圧倒されながらもじわじわ嬉しくなり唇の端が上がり、同時に母が病気のときどれだけ心配していたのかが伺えた
私が一言「行くよ」と言えばこの電話を切るのがわかった
私はあえて相槌をうち続けていた
何度も何度も話を繰り返す父
最後に私が「じゃあ、明日の朝に行くよ」と言った瞬間ホッとした声に変わった。
私が「ありがとう」を言おうとした瞬間電話は切れた。
不器用な父親の精一杯の優しさ。
よし、今日は早く寝なきゃ。
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「がっかりだ」
と言われた
そう。ですか、
やっぱり私は相応しくないもんな
いつ君に捨てられるのかは
人生の終わりと同じ
遅いか、早いかだけ。
ただそれだけ。
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突然降る雨に舌打ちして
近くに見つけたファミマに入り
お菓子と傘をレジ台に置いた
ずぶ濡れの私
なにも聞かずに傘のカバーをはがしてくれた
考えてみたら普通のことなのに
なぜか無言の優しさを感じてその店員さんに一瞬ときめいた
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倖田來未のSOMEDAYが流れ
「GW行くから予定教えろ」
仕事忙しいから夜しか会えないのに、てゆか君からきてくれるとは思ってなかったから、やばい嬉しい。
例え体目当てでもいいんだ、君が私を必要としてくれるなら。
嬉しい。
嬉しい。
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4月14日
飛蚊症みたいなものが見えたり
手の皮膚に水泡ができたり
頭痛もしますです。
今日親に電話したら母からそれを聞いた父親が「こんばんは」といいなにかを話していた、心配しているのだなということが分かった。
母親は相変わらずあんぽんたんなマイペースさん、「気をつけるさよ」と言い電話を切った。
月曜に病院行かなきゃ、眼科と皮膚科、どっちからいこうかな。
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夜寝るとき辛い
朝起きるときもっと辛い
白馬の王子様は夢見ないから
黒い翼を持った悪魔が
今すぐベランダに降りて来て
そのまま私をさらえばいい