ホーム > 詩人の部屋 > 人魚日和の部屋 > 赤い首輪

人魚日和の部屋


[2] 赤い首輪
詩人:人魚日和 [投票][得票][編集]

視線で縛って

唇で這って

指でなぞって

ひたすら溶かして

鎖を引いて

髪を掴んで

猫のように鳴いて

ひたすら裂いて

滴る赤い雫

放った白い雫

頬の跡

体の傷

舐めてできた形

此の夜からは

逃れられない

貴方がくれた

首輪が取れない


…そんな破廉恥な夢を見た。

2007/04/01 (Sun)

前頁] [人魚日和の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -