詩人:1059(&loosely) | [投票][編集] |
坂道を歩いていたら
綺麗な指輪を見つけた
優しい光を放って
見ているだけで
癒されるような
僕は指輪を薬指にはめ
歩きだした
歩いていたら
また綺麗な指輪を見つけた
僕は指輪を外して
新しい指輪に手を伸ばした
古い指輪は坂道を転がって
草むらへ消えた
新しい指輪をはめようとしたら
いびつな形で
どの指にも合わなかった
僕は落とした指輪を
あちこち捜し回ったけれど
捜し当てることはできなかった
もう二度と
僕に合う指輪は
見つからないの…かな。
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真っ白な部屋から
窓の外を見ると
色付いた木々
壁に掛かった
一枚の絵のよう
鮮やかな赤が痛い
痛いよ
殺さないで
僕の明日
あの窓の向こうへ行くの
忘れないよ
君のこと
心の中で生きるから
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いつもの教室
席に座って教科書開き
落書きノート
開いたままで
無意識に僕
右斜め前
あなたの背中を見つめ
「もし目が合ったら」
無意味な妄想
こっち向いて
僕に振り向いて
あなたの手を取って
ここから逃げ出したい
もしこの世が
メビウスの環なら
黙っていたって
あなたは僕のものに
チャイムが鳴って
教科書閉じて
鞄につめて
僕はノートを開いたままで
あなたは目を合わせずに
出ていった
あーあ…
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暗い道を
僕ら
道に迷うことはなかった
愛が照らしてくれた
答えを見つけられなくて
失うものが多くても
何もない部屋で
僕らは笑いあった
君にぶつけた言葉
君に吐きかけた嘘
ただ愛だけは
裸のまま
飾らずに君に贈ろう
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星が綺麗
こんな窓もない部屋
籠もっていないで
車に乗って
遠くへ行きましょう
だから…
ねえ
どうして
目を開けてくれないの
また海へ行こうって約束
もう果たせないの
ねえ
どうして
綺麗な顔のまま
あなたの優しい瞳は
もう見れないの
胸が苦しくて
ぼろぼろになって
立ち上がれない
もう何も見えないよ
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それは
当たり前
当たり前
あるのが当たり前だから
逆に見つからない
近すぎて見えないもの
君の左側にある笑顔
忘れちゃいけないよ
それが
近すぎて見えないけど
君の一番大切なものだから
たまには
抱き締めてみなって
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何時の間に
こんなに歩いてきたのかな
君と過ごした時間は
色褪せたアルバムの中
アルバムを開けば
君の声が聞こえてくるよう
君と桜並木
まるで映画のよう
どうしてこんなに
胸は熱くなるのだろう
あの日から
心と身体が
離れてしまったみたい
君は忘れてしまったのかな
卒業して
三度目の春が来るよ
もう一度君を抱き締めたい
二度とは戻れない
あの日々を想って…
あの日
桜が散るのを
ただ見ていることしかできなかった
やり直すことができるなら
何もかもを無くしてもいい
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目を閉じて
素敵な未来を
想像してごらん
目を開けて
何が見える
いつもと変わらない
見慣れた風景
それが君だけの道
君だけの
素敵な未来へ続いてる
ゆっくり
胸を張って歩きなよ