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1059(&loosely)の部屋  〜 投稿順表示 〜


[58] 指輪
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坂道を歩いていたら

綺麗な指輪を見つけた


優しい光を放って

見ているだけで

癒されるような


僕は指輪を薬指にはめ

歩きだした



歩いていたら

また綺麗な指輪を見つけた


僕は指輪を外して

新しい指輪に手を伸ばした


古い指輪は坂道を転がって

草むらへ消えた


新しい指輪をはめようとしたら

いびつな形で

どの指にも合わなかった



僕は落とした指輪を

あちこち捜し回ったけれど

捜し当てることはできなかった



もう二度と

僕に合う指輪は

見つからないの…かな。

2005/11/10 (Thu)

[59] 白い世界
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真っ白な部屋から

窓の外を見ると
色付いた木々

壁に掛かった
一枚の絵のよう


鮮やかな赤が痛い

痛いよ



殺さないで

僕の明日

あの窓の向こうへ行くの


忘れないよ

君のこと

心の中で生きるから

2005/11/18 (Fri)

[60] メビウス
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いつもの教室

席に座って教科書開き

落書きノート
開いたままで

無意識に僕

右斜め前
あなたの背中を見つめ

「もし目が合ったら」

無意味な妄想



こっち向いて

僕に振り向いて

あなたの手を取って

ここから逃げ出したい


もしこの世が

メビウスの環なら

黙っていたって

あなたは僕のものに



チャイムが鳴って

教科書閉じて
鞄につめて

僕はノートを開いたままで

あなたは目を合わせずに

出ていった

あーあ…

2005/11/21 (Mon)

[61] 信じ愛し合うこと
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暗い道を
僕ら
道に迷うことはなかった

愛が照らしてくれた

答えを見つけられなくて
失うものが多くても

何もない部屋で
僕らは笑いあった


君にぶつけた言葉

君に吐きかけた嘘

ただ愛だけは
裸のまま

飾らずに君に贈ろう

2006/01/19 (Thu)

[62] 君がいない
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君がいないことが
一人の部屋が
寂しくて

いっそ
誰もいない世界へ行きたい

2006/01/20 (Fri)

[63] 星が綺麗
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星が綺麗

こんな窓もない部屋
籠もっていないで

車に乗って
遠くへ行きましょう
だから…


ねえ
どうして
目を開けてくれないの

また海へ行こうって約束
もう果たせないの

ねえ
どうして
綺麗な顔のまま

あなたの優しい瞳は
もう見れないの

胸が苦しくて
ぼろぼろになって

立ち上がれない

もう何も見えないよ

2006/02/16 (Thu)

[64] 大切なもの
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それは
当たり前

当たり前

あるのが当たり前だから
逆に見つからない

近すぎて見えないもの

君の左側にある笑顔

忘れちゃいけないよ

それが
近すぎて見えないけど
君の一番大切なものだから

たまには
抱き締めてみなって

2006/02/16 (Thu)

[65] 桜並木
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何時の間に
こんなに歩いてきたのかな

君と過ごした時間は
色褪せたアルバムの中


アルバムを開けば
君の声が聞こえてくるよう

君と桜並木
まるで映画のよう


どうしてこんなに
胸は熱くなるのだろう

あの日から
心と身体が
離れてしまったみたい


君は忘れてしまったのかな
卒業して
三度目の春が来るよ

もう一度君を抱き締めたい

二度とは戻れない
あの日々を想って…


あの日
桜が散るのを
ただ見ていることしかできなかった

やり直すことができるなら

何もかもを無くしてもいい

2006/03/18 (Sat)

[66] 君の未来
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目を閉じて

素敵な未来を
想像してごらん


目を開けて

何が見える

いつもと変わらない
見慣れた風景

それが君だけの道

君だけの
素敵な未来へ続いてる

ゆっくり
胸を張って歩きなよ

2006/04/21 (Fri)
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