詩人:ℒisa | [投票][編集] |
墜ち込みたいなら
『おちこぼれ』
貶されるほど堕ちればいい
後は這い上がってくるだけでいいんだ
簡単でしょ
笑ってよ
今その途中
どこが頂点かも判らないけど
自慢げに人生語ってる奴
成金の下っ端ってところ
笑っちゃってしゃぶれない
どうしよう
だったらあんた私の足元にいた
そんで今は今で
はした金でヌかれてるんだよ
隣の席の女は子供三人抱えて
和彫りで傷隠しながら
そんな男のあそこしこってる
何が何でも守るべきものを解ってる
こんな女に成りたかったと
尊敬した
金で得れないものがある事さえ
まだ知らないの?BABY
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光らない電話を
粉々にした水曜日
それも夢
金曜まで私は
眠っていたんだから
地
全ての人が同時に笑ったら
地
全ての人が同時に泣いたら
どちらにせよ私は泣くだろう
火の中に飛んで逝く虫を見て
安らいだ10歳の時
キャンプファイヤー
舞っていたのは命だよ
木は土から離れて
天を浮いていた
草のせいじゃない
粉のせい
暖かいより冷たい方が厄介
海へ連れて行って
いつか‥
薄冥い部屋
9つの星が廻る
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彼女は都心の
高層マンションの最上階の
ワンルームに住んでる
散らかった狭い部屋
高級だけれど。
『私田舎者だから。ここからなら東京タワー見えるじゃん』
嬉しそうに他人に話す彼女は
そうじゃなくて
そこじゃなきゃ通勤できないんだ
電車に乗れない
トンネルも通れない
閉鎖が怖いんだって
エレベーターも手を握った
朝からワインを一本飲み干して
遅刻しそうで飲めない日は手が震えてる
アルコール依存
手の震えてる日は
私がボタンをはずして
ドレスに着替えさせてた
一緒にご飯を食べても
噛んだものをおしぼりに隠して包み出す
他人と一緒の時は
『化粧直しに』と言って
飲み込んだ物を吐き出す
拒食。チーズとアルコールと野菜スティック
それ以外食べない
『男なんて信用出来ないよ』
そう言った女への信頼をなくした
彼女は二年不倫した末
相手の妻への慰謝料を払いながらも
『彼は良い男だ』と言った
『今も愛している』と
いい女だよ
間違った恋はしてない
間違った生き方じゃない
泣くのも笑うのも
場所は一緒
お互いの隙間
どうでもいい暇つぶしの電話には出ないのに
肝心な時の電話には必ず出るんだ
着信音だけで解るでしょ
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蝋燭に揺られた曲線や血色はとても美しい
欲張りを言えば全てが欲しい
赤信号
最大音のヘッドフォンの下
足を止めた
生きたいと願ったから。
昨日死にたいと首に包丁を突き当てたのに。
首の皮一枚で両方を
行き来しているなら
その首の皮って何だと思う?
欲張りを言えば全てが欲しい
言って叶う事だけ
口にするのは。
蝋燭に揺られた曲線や血色はとても美しい
そんな愛
無いかな。
ただナチュラルな美
そんな愛
無いかな。
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左腕
あなたには見せられるから
私を左側に擱いて欲しい
何人の嘘を見てきただろう
見てない事にして
四方八方
好ましく見られたく
人は弱いね
一つの見栄を隠す為に
嘘をついて重ねて逝く
『お疲れ様』
一言で癒える?
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どっちなの?
わたしはずっと
陰にいなきゃいけないの?
どれが本当?
誰その女の人
神様って誰
私はなにも知らないの
感情離しちゃうよ
早く初日の出が見たいよ
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君は何故嘆く
罪などちっぽけよ
私が離れると云う事が知りたいのなら
その時にはもう手遅れだ
君は何を想う
傷など消えないよ
愛なんて目に見えない物に
形を付けたいなら無理だ
何が怖いの
鍵は渡したよ
開けるの?
開けないの?